札幌市立幼稚園連合会研究大会　考えて遊ぶ姿見取る力を　はまなす幼で公開保育

（学校 2015-11-16付）

札幌市立幼稚園連合会研究大会―はまなす幼公開保育

　札幌市立幼稚園連合会研究大会公開保育兼札幌市幼児教育センター「研究・研修事業」地域公開保育が六日、札幌市立はまなす幼稚園（坂田恵子園長）で行われた＝写真＝。約百人が参加し、園児たちがお店屋さんやお風呂屋さんごっこを通して、友達や教師とかかわりながら遊びから、「考えて遊ぶ姿」の見取りについて研鑚を積んだ。

　研究テーマは「考えて遊ぶ☆はまなすっ子を育てる」。二年継続研究の初年度で、研究の視点に「〝考えて遊ぶ〟姿を見取る力を高める」を掲げた。興味をもって自ら環境に働きかける遊びへの意欲、集中して根気強く取り組んだり、気づきを友達や教師に伝え、友達の考えに刺激を受けながら考えを深めたりするなどの、学びを生かす経験を重ねる中で、「考えて遊ぶ力」が培われていくと考え、研究を進めている。

　当日は、はまなす幼稚園三～五歳児の保育を公開。三歳児では教師や友達とかかわりながら好きな遊びを楽しむとともに、自分の思いを言葉や態度で表しながら遊ぶことをねらった。園児はステージでの踊りを披露したり、大きな積木を使ったお家ごっこなどを行った。

　四歳児は自分の思いを出しながら、気の合う友達と一緒に遊んだり、体を十分に動かしたり、秋の自然にふれたりすることを楽しむことをねらった。園児は新聞紙を細かく切った浴槽、ペットボトルや青いテープを用いたシャワーを設置したお風呂屋さんごっこを実施。教師はほかの園児を誘ってお客さんになるなど遊びを盛り上げていた。

　このほか、ドングリや木の実、枝などをダンボールに貼る工作、園庭での転がしドッジボールも楽しんでいた。

　友達と考えやイメージを出し合いながら目的をもって遊ぶことをねらった五歳児は、お菓子屋さんや手作りの人形劇、ドッジボールなどを実施。お菓子屋さんでは粘土やビーズを使ったカップケーキやドーナツを提供していた。

　学級活動ではそれぞれ、手遊びやゲームを行ったほか、楽しかったことを振り返っていた。

　公開保育後には、園児の考えて遊ぶ姿を見取る教師の資質向上に向けて意見交流を行った。

(学校 2015-11-16付)