札幌市月寒小教育実践確かめる会　ともに学ぶ子育成へ　教材化や手だて工夫して

（学校 2015-11-17付）

　札幌市立月寒小学校（吉本春光校長）は六日、同校で開校百三十五周年教育実践を確かめる会を開催した。研究主題「自ら考え、ともに学ぶ子の育成」のもと、七授業を公開。このうち、一年一組算数「たしざん」（青柳有美子教諭、児童数二八人）では、互いの考えを交流しながら答えを求める学習を展開した＝写真＝。

　同校では、個の学習だけではなく、集団とのかかわりを通して、子の学ぶ力を伸ばすために、研究主題を「自ら考え、ともに学びあう子の育成」と設定。二十四年度から四ヵ年計画で研究を推進しており、本年度は最終年次となっている。①生き生きと学ぶことができる教材化②ともに学び合うための手だて―の二点を研究の視点に据えて取組を進めている。

　七つの授業のうち一年一組算数「たしざん」は十時間扱いの四時間目。本時の目標を、「繰り上がりのある加法計算の仕方について、加数分解でも被加数分解でもどちらでも正しい答えが求められることについて理解する」と設定した。

　前時までに、十よりも多くなる計算について、九足す三を例に、十のまとまりを作って残りの二を足せば計算できることを学習した。

　青柳教諭は「黄色い花が七本咲いている。白い花は九本咲いている。合わせて何本咲いているか」と問題を読み、「七＋九の計算の仕方を考えよう」と問いかけた。

　児童は、ブロックを使ったり、図に表したりするなど、ノートを児童同士で見せ合い、どのように考えたかを探り、自分の考えと比較した。

　全体交流では、七＋九の方法として、「七から一を取って九に足す」「九から三をとって七に足す」と、二通りの方法で十のまとまりを作ったことを発表。青柳教諭は「前の数でも後ろの数でも、分けて十のまとまりを作ることで計算することができる」とまとめた。

(学校 2015-11-17付)