短期留学制度を導入へ　同窓会が学費・旅費一部補助　小樽潮陵高で来年度から

（学校 2015-11-19付）

　【小樽発】小樽潮陵高校（湯田恭丈校長）は、来年度からニュージーランドのダニーデン市にあるオタゴ大学付属語学学校への短期留学制度を導入する。同校同窓会「潮陵クラブ」（西條文雪会長）が主体となり、留学にかかる学費や旅費の一部を補助。毎年七月末から二週間、語学研修や異文化交流を通じた人材育成と教育活動の充実を図っていく方針。

　西條会長は、小樽観光協会や小樽ニュージーランド協会で会長を務めている。本年度、小樽市とダニーデン市が姉妹都市提携三十五周年を迎えるに当たり、母校である同校の教育活動充実を図るため、オタゴ大学付属語学学校への留学制度を計画。

　同校ではこれまで、道やロータリー財団などの留学制度を活用し、生徒を海外に派遣してきた。一方で、留学時期や生徒の自己負担費用などを懸念。同窓会の協力のもと、独自の制度を設けることで、留学の機会を広げ、より主体的に国際社会で活躍できる人材の育成を目指す。

　留学制度は、来年度から実施する。全学年から希望者を募り、二人程度を選抜し、留学生として派遣する。期間は七月末から二週間程度を予定。学費や旅費など、一人当たり二十万円を補助する。

　湯田校長は「同窓会が費用を負担する留学制度は全道的にも珍しい取組。留学した生徒が学校や地域に体験をもち帰ることで、学校と地域が一体となった人材育成や教育活動の充実につなげていきたい」と期待を寄せる。

　今後は、現地のホストファミリーなどについて両校で協議を進めるとともに、来年四月中旬にも校内選考を実施。語学力や学習意欲などを考慮した上で、留学する生徒を決める方針だ。

(学校 2015-11-19付)