熊石高閉校記念式典挙行 卒業生としての誇り胸に 地域に愛され続けた67年(学校 2015-11-10付)
熊石高校閉校記念式典
【江差発】熊石高校(渡辺文貴校長)で十月下旬、閉校記念式典が執り行われた=写真=。関係者約三百二十人が参加。地域に愛された母校が、来年三月に六十七年間の歴史に幕を閉じることを惜しんだ。
閉校記念式典事業協賛会(新谷大造会長)主催。最後の在校生は、三年生六人のみとなっている。
同校は昭和二十四年、定時制の村立江差高校熊石分校として開校し、二十七年に熊石高校へと校名を改称した。四十九年に全日制課程へ転換し、五十一年に町立から道立へ移管。同年、桧山管内教育実践表彰を受賞し、平成七年にも管内教育実践表彰を受賞した。
平成九年に管内初の海外(韓国)見学旅行を実施し、十六年に女子バレー部が二度目の全道ベスト4を達成。十六・十七年に起業家教育実践研究事業研究指定校となり、十七年には三度目の管内教育実践表彰を受賞した。十八年にアントレプレナーシップ教育推進事業研究指定校、二十年に就職指導の改善に関する研究指定校となっている。
はじめに、渡辺校長が式辞。「学校草創期の先輩諸氏は、昼間の仕事と夕方からの勉強という厳しい条件にもかかわらず、生徒自ら中学生がいる家を回って入学者募集に努め、校舎整備やグラウンド造成に汗を流した。苦境にあっても自らを奮い立たせ、志をもつ仲間と支え合って勉学に励んだその姿は、まさに校訓の〝親和協力・自主自律〟そのもの」とたたえた。
その上で、「青春の日々は同窓生諸氏の心に色あせることなく、本校の記した歴史や伝統はいつまでも熊石の地に生き続ける」と述べた。
来賓では柴田達夫道教委教育長があいさつ。教職員が「親和協力・自主自律」の校訓のもと、一丸となって教育実践に精励し、多大な成果を上げてきたことをたたえた。岩村克詔八雲町長は、町の熊石地域活性化プロジェクトに生徒が参加したことや、同校がグラウンドをパークゴルフ場として地域に開放したことなどを高く評価した。
生徒会長の尾形佳乃さんは、八雲高校との合同販売実習や漁業体験、老人ホームの花見会や文化祭ボランティア、高齢者宅訪問ボランティアなどに取り組んだことにふれ、「地域の方々とのふれ合いの大切さを知ることができた」と振り返った。その上で、「最後の卒業生としての誇りを胸に刻み、これからの人生を歩んでいきたい」と語った。
(学校 2015-11-10付)
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