札幌市開成小が教育実践研究会開く 集団の中で意欲的に学ぶ 根拠をもって話し合う授業(学校 2015-11-10付)
札幌開成小が教育実践研究会
札幌市立開成小学校(堀口隆一校長)は五日、同校で開校三十五周年教育実践研究会を開催した。研究主題「集団の中で意欲的に学ぶ子ども」のもと、十八授業を公開。このうち、六年一組国語「海の命」(吉田純教諭、児童数三三人)では、主人公の心情について根拠となる文を見つけ出し、交流の場で話し合うことで、自分の考えを広げることができるよう学習を展開した=写真=。
同校の学校目標「人間性豊かな開成の子どもの育成」を進めていくために、研究主題を「集団の中で意欲的に学ぶ子ども」と設定。二十五年度から三ヵ年計画で研究を推進しており、本年度は最終年次となっている。①目的をもって学習に取り組ませるための教材化②問題解決を生み出す教師の手立て―の二点を研究の視点に据えている。
十八授業のうち、六年一組国語「海の命」は七時間扱いの五時間目。本時の目標を、「クエと出会った太一の心情を想像し、太一とクエの関係について考えることができる」「文章を読んで考えたことを発表し合い、自分の考えを広げたり深めたりすることができる」と設定した。
はじめに、児童全員が文章を朗読。主人公・太一と複数の人物との人間関係を確認した上で、吉田教諭は「なぜ太一はクエを打たなかったのか?」と問いかけた。
児童は、「太一の父の生まれ変わりと感じた」「与吉じいさの教えで、海の命は殺すなと言われたから」など、根拠となる文のページ数を示しながら発表。吉田教諭は児童の発表から、父親の仇であるクエに対する太一の今までの思いや、与吉じいさの教えなど複数の根拠にふれ、その心情の変化に気づくことができるよう指導した。
このあと、発表をもとに、児童はクエを打たなかった理由として、「与吉じいさの教えを思い出すことでクエが海の命と思い、殺さなかった」とまとめたほか、太一とクエの関係を相関図に書き、理解を深めた。
(学校 2015-11-10付)
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