豊かな心・確かな力育成　道音楽教育研究大会空知岩見沢大会

（関係団体 2015-11-13付）

北音教研究大会開会式

　【岩見沢発】道音楽教育連盟（梶田邦昭会長）と道高校音楽教育研究会（西田正史会長）は六日、まなみーる岩見沢市民会館・文化センターをメーン会場に、第五十七回道音楽教育研究大会空知岩見沢大会・第五十八回全空知音楽教育研究大会を開催した。全道から約三百七十人が参加。全道共通主題「音楽のよさを生かし、豊かな心と確かな力をはぐくむ音楽教育」、空知岩見沢大会主題「わかる楽しさ　できるよろこび　わかちあう感動」のもと、研究授業の公開やワークショップを通して、より良い音楽教育の在り方を模索した。

　全空知音楽教育連盟、空知地区高校音楽教育研究会主管。道教委、岩見沢市教委、道教育大学岩見沢校、空知管内市町教委連絡協議会教育長会、空知校長会、道高校長協会空知支部、岩見沢市校長会、空知教頭会、道高校教頭会空知支部、岩見沢市教頭会、岩見沢市教育振興会、全日本音楽教育研究会、公益財団法人日本教育公務員弘済会道支部が後援。

　当日は、研究授業を小学校部会と中学校部会がまなみーる岩見沢市民会館・文化センターで、高校部会が岩見沢緑陵高校で実施。午後からは、メーン会場のまなみーる岩見沢市民会館・文化センターで開会式を開いた＝写真＝。

　開会に当たって、梶田会長があいさつ。今後、音楽教育の指導内容や学習評価における学びの質がますます問われる時代になるとし、「横のつながりを意識し、地域を越えて交流・実践を深めていくことが重要」と強調。「研究の成果が、情操面はもとより、思考力、判断力、表現力、言語活動においても、音楽教育のみならず本道の学校教育全体に寄与していければ」と述べた。

　続いて、秋本修司空知岩見沢大会運営委員長が登壇。「研究授業に加え、同大会ならではの小・中・高・大の連携、参加型ワークショップを通して、あすからの教育実践に少しでも役に立ててほしい」と大会の成果に期待を寄せた。

　このあと、空知教育局の松山拓男局長、岩見沢市教委の舛甚和俊教育長が祝辞を述べた。

　開会行事のあと、参加型ワークショップを実施。小学校対象の部では、筑波大学付属小学校の中島寿教諭が講師を務め、ことばやリズム、音階を工夫して生徒全員で楽しめる授業づくりについて指導した。

　中・高校対象の部では、洗足学園音楽大学の瀧口亮介教授が「創作学習における即興的な表現活動による試行の重要性」をテーマにワークショップを実施したほか、道教育大岩見沢校の尾藤弥生教授が日本の伝統楽器「箏」を使った授業づくりを指導した。

　記念演奏では、管内の小・中・高校の児童・生徒が合唱や吹奏楽を披露したほか、道教育大岩見沢校音楽科の学生が弦楽器を演奏した。

(関係団体 2015-11-13付)