函館私学振興協議会が全体研修会　金融教育の重要性認識　講演を通しトラブルの実態学ぶ

（関係団体 2015-11-13付）

函館私学振興協議会が全体研修会

　【函館発】函館私学振興協議会（野又淳司会長）は十月下旬、函館市内の花びしホテルで本年度全体研修会を実施した＝写真＝。函館市内の私立学校の校長や教職員など約三十人が参加。函館市役所の担当者が金融教育について講演し、金融に関する知識の重要性や必要性などを説明した。

　ことしで十二回目となる今回は、金融教育をテーマに開催した。金融教育の大切さを広く認知させるとともに、参加者の金融に関する知識を深めてもらうことが目的。

　はじめに、野又会長があいさつに立ち、「生徒がトラブルに巻き込まれないために、管理職や教員に、金融について知ってもらいたい」と呼びかけた。

　続いて、函館市市民部くらし安心課の三浦祐一主査が「なぜ、いま金融教育なのか？～多重債務に陥らないために」と題して講演した。「新卒社会人が数百万円の借金を抱えているという例もある。金融教育が強く求められている」と話した。

　名義貸しや保証人になることについて、金銭について責任をもつのは自分ということをしっかりと教えることが重要」と強調した。

　さらに、「携帯電話料金を滞納するとブラックリストに載ってしまう。業者の誘いに乗らないで、なるべく早く返済するべき」と述べた。

　最後に、「金融について学ぶことは、自分や家族の生き方を将来を含めて見つめ直すもの」と話した。

　また、行政担当者から市内の学校への出前講座の実績について説明があり、「総合的な学習の時間として実施を検討してほしい」と、講座内容を紹介した。

(関係団体 2015-11-13付)