留萌へき地複式教育研究大会開く　ふるさと切り拓く子育成　増毛町舎熊小の特活公開

（関係団体 2015-11-16付）

留萌へき地複式教育研究増毛大会―舎熊小公開授業

　【留萌発】留萌へき地・複式教育研究連盟（大井学委員長）は六日、増毛町立舎熊小学校で第四十一回留萌へき地複式教育研究大会増毛大会兼舎熊小学校閉校記念研究大会を開催した。会場校の舎熊小は、全校児童八人による特別活動「全校わくわくタイム」を公開＝写真＝。参加した関係者約四十人は、来年三月の閉校を前に全員の心に残るようなお楽しみ会をしようと積極的に意見を出し合う児童たちの様子を視察した。

　同連盟の研究主題は、「主体的・創造的に学び、豊かな心でたくましくふるさとを切り拓く子どもの育成」。会場校の舎熊小は、「自ら学び、進んで実践できる子どもの育成～豊かな心を育む特別活動の指導の工夫」を研究主題として設定している。

　この日ははじめに、舎熊小全校児童八人による特別活動「全校わくわくタイム」を視察。児童たちは、「みんなが楽しく参加できる、全校お楽しみ会をしよう」を議題とし、先生の力を借りずに“話し合い活動”を行った。

　話し合いでは、①みんなが楽しめる遊びを決めよう②八人全員が楽しめる工夫を考えよう③担当する係・当番を決めよう―の三本柱を設定。「だしあう」「くらべあう」「まとめる（きめる）」の順に話し合いを進めていき、全員が思い思いの意見を発表していた。

　最後には“ふりかえりシート”を記入。話し合いの中で輝いていた人を発表した。

　全体会では、留萌へき地・複式教育研究連盟の本間博樹副委員長が、本道のへき地・複式教育の特性と可能性、第九次長期五ヵ年研究推進計画などについて基調報告。このほか、舎熊小の高橋信子教諭が「全校わくわくタイム」の取組について研究発表を行った。

(関係団体 2015-11-16付)