札幌市中学校教頭会が全日研開く　教育者・人として誠実に　グループ討議や講演など

（関係団体 2015-11-16付）

札幌市中学校教頭会全日研修会

　札幌市中学校教頭会（星野正彦会長）は十日、ホテルライフォート札幌で二十七年度全日研修会を開催した＝写真＝。研究主題「豊かな人間性と創造性を育む学校づくりの推進」のもと、指導部・研究部・管理部が研究内容について提言を発表したほか、グループ討議や講演を実施。教頭としての資質や職能の向上を図った。

　開会式では、星野会長があいさつ。「生きる力を育む活動など、学校に大きな期待がかけられている中で、学校・家庭・地域と信頼関係を築きながら取り組んでいかなければならない」と述べ、「本研修会を通して教頭としての資質や職能の向上を図り、これからの教育活動の礎としてほしい」と呼びかけた。

　続いて、指導部・研究部・管理部から各二人が研究内容について提言を発表。このうち、研究部では西岡北中学校の今野洋介教頭が「教職員の人材活用および資質向上と教頭の役割」について説明した。

　今野教頭は、授業力の向上や人員の配置、ミドルリーダーの育成など組織力を高めていくための教頭の働きかけについてふれ、「個を生かし、組織を生かすことが学校の総合力を高めていく」と話した。

　管理部では、定山渓中学校の金子睦教頭が「地域社会との連携の在り方と教頭の役割」について説明。金子教頭は、森林教室やフィールドワーク、地域人材を活用した全校道徳など定山渓中と地域社会との連携の実践例を出し、「教頭は単なる窓口としてではなく、地域連携教育のコーディネーターとして、さらには強力な推進役として重責を担う存在。保護者や地域に信頼される学校の顔であることを自覚し、教育者として人として誠実で親しみやすい教頭でなければならない」と呼びかけた。

　このあと、六つの課題についてグループ討議を行ったほか、全体会ではグループ討議の内容について報告。講演では、札幌市中学校長会の猪股徹会長が「総合職“教頭”への応援メッセージ」と題して、人事管理や保護者との距離感、調整力などについて説明した。

(関係団体 2015-11-16付)