空知局が学力向上推進研開く　授業改善の方向性模索　講義やグループ協議など

（道・道教委 2015-11-16付）

空知教育局・学力向上推進研修会

　【岩見沢発】空知教育局は四日、滝川市内のホテル三浦華園で二十七年度学力向上推進研修会を開催した＝写真＝。管内小・中学校の教諭など約百二十人が参加。講義やグループ協議などを通し、全国学力・学習状況調査結果の効果的な活用方法や、授業改善の方向性を探った。

　全国学力・学習状況調査結果の分析・活用方法等に関する研修を行い、組織的な検証や改善・充実を促進し、児童生徒の学力向上を図るもの。

　開会式のあと、道教委学校教育局義務教育課学力向上推進グループの波岸克泰主幹が二十七年度全国学力・学習状況調査の本道の結果および調査について講義。全道データを自校のデータと置き換えて自校の成果と課題を分析し、検証改善サイクルを確立することや、二十七年度分析ツール北海道版の積極的な活用を呼びかけた。

　続いて、小学校部会、中学校部会に分かれ、「授業改善の方向性」をテーマにグループ協議＝写真＝。「必要なことは、分かりやすい授業を行うこと」「校内研修で、学習指導や授業展開について共通理解を図る必要がある」などの意見が挙がり、活発な議論が行われた。

　このほか、両部会合同で「望ましい生活習慣、学習習慣の確立」をテーマに意見交換。同規模の学校の教諭同士で話し合って課題を共有したほか、生活リズムチェックシート活用の成果など、各校の取組を紹介。生活・学習習慣の定着や改善に向けた小中連携の取組、保護者への情報発信の重要性などについて共通認識を図った。

　このほか、岩見沢市立明成中学校の山本あさ子教諭が、学力向上、学習規律の定着に向けた取組を紹介。掲示物や教室環境の統一や、「目的」「まとめ」など板書内容を分かりやすく色ごとに示すマグネットシートの活用など、全学年・全教科で統一した実践を伝えた。

　雨竜町立雨竜小学校の鏡義和教諭は、児童の意欲、やる気を引き出す様々な励まし方、家庭学習の定着を図る家庭学習ノートへのコメント記入方法について解説した。

(道・道教委 2015-11-16付)