特別支援教育の本年度就学状況等まとめ・道教委5月1日現在 特別支援学級1万1375人が在籍 学級数は3762学級に(道・道教委 2015-11-17付)
道教委は、本年度の特別支援教育の就学状況等をまとめた。道内の特別支援学級の在籍児童生徒数は、二十六年度と比べて七百五十六人増の一万一千三百七十五人にのぼり、学級数は三千七百六十二学級で、二十六年度より百六十学級の増。障がい種別では、自閉症・情緒障がいが一千五百七十六学級、知的障がいが一千三百六学級と続いた。通級指導教室に通う児童生徒は四千三百十人で二十六年度と比べて百八十四人増加。特別支援学校には、百五十四人増の五千五百二十八人が在籍している。
道教委の特別支援教育に関する基本方針では、障がいのある幼児児童生徒が、能力や可能性を伸ばし、自立や社会参加が図られるよう、一人ひとりの教育的ニーズに応じた専門性の高い教育を推進するとともに、できる限り身近な地域において、指導や支援を受けられる体制の整備を打ち出している。
小・中学校の特別支援学級では、知的障がい、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障がい、自閉症・情緒障がいのある児童生徒を受け入れている。
二十七年五月一日現在における札幌市を含めた特別支援学級の在籍者数は、小学校で二千四百六十七学級に七千六百六十六人、中学校で一千二百九十五学級に三千七百九人の合計一万一千三百七十五人となり、前年度比百六十学級、七百五十六人の増。平成十八年の五千五百九十二人から倍増し、学級数も一千四百二十七学級増えた。
障がい種別では、自閉症・情緒障がいが一千五百七十六学級で六千四百二十四人、知的障がいが一千三百六学級で三千八百三十五人の順で多かった。
通常学級に在籍しながら、一部の時間で、自立活動を中心とした特別の指導を受ける通級指導教室は、本年度百五十九校に三百三十七教室で、前年度と比べて百八十四人増の四千三百十人の児童生徒が通う。うち、LDやADHDなどの発達障がいを含めた言語障がいの児童生徒は四千二百十六人だった。
また、特別支援学校や特別支援学級では、小・中学校や地域の人との交流および共同学習を進めており、本年度は道立特別支援学校六十校と、十九の幼稚園・保育所、六十一の小学校、五十二の中学校、四十八の高校が実施している。
特別支援学校六十五校の在籍者は、五千五百二十八人で前年度より百五十四人の増。障がい種別では、知的障がいが四十三校で四千三百七十四人、肢体不自由が十校で六百九十九人、聴覚障がいが七校で二百十五人などとなっている。
(道・道教委 2015-11-17付)
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