十勝局が道徳教育推進教師研開く 主題明確にした実践を 150人が模擬授業参観し議論(道・道教委 2015-11-17付)
十勝教育局・道徳教育推進教師研修
【帯広発】十勝教育局は十日、十勝合同庁舎で本年度第二回道徳教育推進教師研修を開催した=写真=。管内小中特別支援学校から約百五十人が参加。参加者は、模擬授業や実践発表などを通して道徳教育の改善・充実に向けて理解を深めた。
学校の教育活動全体を通じて取り組む道徳教育の在り方や道徳教育推進教師の役割、道徳科の充実等にかかわる説明、協議を行い、道徳教育推進教師としての資質能力の向上を図ることが目的。管内の小中および特別支援学校小・中学部の道徳教育推進教師、約百五十人が参加した。
はじめに、義務教育指導班の三浦浩平指導主事が『私たちの道徳』を活用し、模擬授業を実施。参加者が中学一年生という設定で、「命」をテーマに授業を行った。
三浦指導主事は、模擬授業後の交流を見据え、あえて課題が明確な授業を展開した。
授業後の交流では、参加者がグループに分かれて、模擬授業で見つけた改善点について議論。参加者は「もう少し生徒に生命について深く考える時間を与えた方がいい」「〝なぜ命は大切なのか〟視点をはっきりさせるべき」などと発表した。
交流後、藤森美由紀主査が道徳の時間に関する指導について助言。「授業を行う上で、資料分析をしっかりすることが大切」とし、「子どもがどのような問題意識をもち、どのようなことを中心にして、“自分とのかかわり方”“人間としての生き方”について考えを深めていくのか、主題を明確にしてほしい」と呼びかけた。
このあと、帯広市教育研究所の浪内洋一指導主事が、同所が発行した「『私たちの道徳』の活用にかかわるアイデア集」を紹介した。
午後からは、清水町立清水小学校の武田善考教諭が「道徳科の授業づくりの実際」、帯広市立帯広第八中学校の小林一也教諭が「『私たちの道徳』および北海道版道徳教材を活用した指導の実際」と題して実践発表を行ったほか、鹿追町教委学校教育指導室の山本尚室長が「道徳科の指導方法の改善に向けた校内研修の工夫」をテーマに発表。参加者は、道徳教育の改善・充実に向けて研鑚を積んだ。
(道・道教委 2015-11-17付)
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