読書に親しむ体験事業実施校―道教委 別海上西春別小など8校 ビブリオバトルやPOP広告づくり(道・道教委 2015-11-20付)
道教委が本年度着手した「読書活動充実事業(読書に親しむ体験事業)」の実施校がまとまった。別海町立上西春別小学校など八校で、専門家によるPOP広告づくりやビブリオバトルの体験教室を実施。図書館や書店がない地域の子どもたちの読書に対する興味・関心を高めていく。
現在、子どもの読書離れが指摘されるとともに、電子書籍やインターネット通販などの普及の影響による地域の書店の減少など、子どもを取り巻く読書環境が大きく変化している。
このため、道教委は、図書館や書店のない地域の小・中学校を対象に、専門家によるPOP広告づくりやビブリオバトルの体験教室を行う同事業を企画。本の内容を伝え合う手法を習得させるとともに、読書に対する興味・関心を高め、地域における読書活動の推進を図る。
事業は、三ヵ年計画で推進することを想定。実施校は単年度指定で、本年度は、別海町立上西春別小など八校で実施する。
ビブリオバトルは、二校で実施する。事前に道立図書館から貸与された本を読んで、限られた時間内でその本の面白さを紹介。発表を受けてディスカッションを行ったあと、参加者に投票してもらい、「チャンプ本」を決めるもの。室蘭工業大学しくみ情報系領域の須藤秀紹准教授を講師に迎える。
書籍の魅力を手描きの広告で伝えるPOP広告づくりは六校で行う。POP広告制作に関する研修などを行う「チームPOPジャパン」から講師を派遣する。
POP広告づくりに取り組む上西春別小は十月末、二年生を対象に行った=写真=。チームPOPジャパン講師の星野真実氏を迎えた。事前に道立図書館から貸し出された本や学校・家庭にある本を読み、当日は星野氏の指導のもと、薦めたい本の魅力をPOPに描いていった。
完成したPOP広告は、職員室前に本と一緒に掲示し、ほかの学年の児童が楽しそうに見ていた。
丹野聡教頭は「教えてもらったポイントを生かしながら、楽しく、豊かな発想で作っており、本の楽しさが広がった時間となった」と述べていた。
上西春別小を除く実施校はつぎのとおり(①実施予定日②対象学年)。
▼POP広告
▽石狩市立聚富小=①11月20日②全学年
▽枝幸町立山臼小=①11月30日②全学年
▽清里町立光岳小=①12月15日②全学年
▽黒松内町立白井川中=①12月11日②全学年
▽森町立鷲ノ木小=①未定②4年生
▼ビブリオバトル
▽初山別村立初山別小=①12月4日②5・6年生
▽士別市立多寄中=①12月18日②全学年
(道・道教委 2015-11-20付)
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