道教委が交通違反等防止で通知　教育公務員として自覚を　道立高校長の無免許運転受け

（道・道教委 2015-11-20付）

　道立高校長が無免許運転で検挙される事案の発生を受け、道教委は、十八日付で「教職員一人ひとりが教育公務員としての自覚をもち、絶対に事故を起こさないという意識の高揚を図る取組を継続的に行う」ことを求める通知を発出した。

　同事案では、ことし十月、道立高校長（当時）が無免許運転で逮捕。二年前に酒気帯び運転で免許取消の処分となったのにもかかわらず、必要な報告を行わず、取消期間中、日常的に運転していたことが明らかになり、今月十二日付で懲戒免職処分となった。

　道教委は、交通事故・違反防止のため、会議等を通じた指導助言や資料提供を行うほか、本年度、教職員の酒気帯び運転や無免許運転による懲戒処分が相次いだことを受け、再発防止を求める指導通知を発出。特に、無免許運転については、各学校で職員の免許証更新漏れの有無を確認するよう指導していた。

　毎月発出している交通事故・違反防止を呼びかける通知についても、今月分では、同事案にふれ、強く注意喚起した。

　また、十一日に開かれた道議会決算特別委員会では、柴田達夫教育長が、新たに指導通知を発出して指導徹底に努める考えを示していた。

　十八日付で発出した総務政策局長通知「交通事故・違反の防止について」では、各道立学校長に対し、「絶対に不祥事を起こさないよう、自らを厳しく律し、常に教職員の模範となるような行動に努める」ことを要請した。

　飲酒運転や無免許運転など重大な交通違反・事故の未然防止のため、教職員に道・道教委・道警など実施の「セーフティラリー北海道」への参加を働きかけることを呼びかけた。

　併せて、「管理職をはじめ、教職員一人ひとりが教育公務員としての自覚をもち、絶対に事故を起こさないという意識の高揚を図る取組を継続的に行う」ことを求めた。

　また、「今後は、公用使用にかかる自家用車の登録の際、必ず運転免許証の原本を提示させ、その有効期限等を確認した上で登録することとする」と説明し、関係規程の整備後、あらためて通知するとした。

　各市町村教委教育長に対しても、同様の内容で通知。自家用車の公用使用登録については、道教委の関係規程に準じた取扱いとするよう求めた。

　各教育局長宛にも、適切な指導を要請する通知を発出した。

(道・道教委 2015-11-20付)