留萌局子どもたちの学力について考える会　〝つながり〟が学力上げる　道教育大教職大学院・笠井教授が講演

（道・道教委 2015-11-20付）

留萌局子どもたちの学力について考える会

　【留萌発】留萌教育局は十日、苫前町公民館でほっかいどう学力向上推進事業「北海道の子どもたちの学力について考える会」兼苫前町ふるさと教育セミナーを開催した。北海道教育大学教職大学院の笠井稔雄教授が〝つながり〟をテーマにした講演を行い、家庭や教職員、地域住民との豊かな人間関係が子どもの学力向上につながることを示した＝写真＝。

　同事業は、留萌管内の学力の現状と各学校の取組などについて情報共有を行い、地域が一体となって学力向上の機運を高めることが目的。この日は、教職関係者や保護者ら約八十人が参加した。

　「〝つながり〟が子どもの学力を育む」と題し講演した笠井教授。「人間関係が豊かになれば子どもの学力はさらに向上する」との考えを示し、家庭では保護者の思いを子どもに直接伝えることを大切にしてほしいと呼びかけた。

　学校においては、子ども同士や教職員とのつながりをもっと豊かにする必要があると指摘。学力向上などに成果を挙げている学校は、教職員がチームとして学校力向上の方策に力を入れていることなどを示した。地域住民についても、「学校行事への参加など子どもや学校にかかわれることはたくさんある」と話した。

　このあと、学校関係者、保護者、地域住民でグループを構成し、「地域の教育力を活用するための方策」について協議。「自治体ぐるみで学力を向上させる取組を実践する必要がある」「学校での勉強が将来の夢や希望をかなえる上で、必要なことであることを教えてほしい」などの意見が挙がった。

　このほか、留萌管内の学力の現状と各学校の取組について確認。苫前町教委や苫前中学校、留萌小学校が実践発表を行った。

(道・道教委 2015-11-20付)