石狩管内小・中女性校長・教頭会が秋季研　管理職に必要な資質示す　石狩局の小松次長が講話

（関係団体 2015-11-17付）

石狩管内小・中女性校長・教頭会が秋季研

　石狩管内公立小・中学校女性校長・教頭会（柴口史子会長）は十二日、ホテルポールスター札幌で秋季研修会を開いた＝写真＝。社会の変化に対応する教育の在り方について研修を深め、女性管理職としての資質と職能の向上を図り、相互の連携を密にすることを目的に、会員十九人が参加。石狩教育局の小松智子次長の講話とともに、女性管理職としての資質の向上に努めた。

　冒頭あいさつに立った柴口会長は「我々が後輩のことを考える時、まずは一校を預かるという気持ちをもって、様々なことをやって、目標を達成することが大切。その姿をみせることによって、目標を達成することの素晴らしさを実感してもらうことが、何よりの誘う道ではないか」と述べ、自らが目標達成に向かう姿勢の大切さを説いた。

　続いて、小松次長が「今日的教育課題と女性管理職に期待すること」と題して講話を行った。小松次長は自身の経験をもとにリーダーとして必要なことを、「人を通じて仕事をすること」と定義。「組織の目的を達成するパフォーマンス」と「管理と問題解決を行うメンテナンス」の大切さを強調した。

　また、「どちらかのバランスを欠くと組織はうまく機能しない」とし、「職員のやる気を引き出すために、目的をはっきり示す。今どういう状況なのかを把握する。人がもっている内的な力、経験、実績を自分のものにできているのかを図り、本人が答えにたどり着くようにするのが管理職」と語った。また、「人を育てることは日々難しいと感じているが、職員の成長を感じられるのもリーダーのだいご味」と管理職としてのやりがいを説いた。

　さらにリーダーの育成について、「若い時から自分はどうなりたいのかを問いかけていくことも大切ではないか。その中で子育てなども含めて頑張っているモデルを示す。校長だからできる仕事、学校づくりを示し、教頭は激務だから―ではなく、その先にあるものに目を向けることが大切ではないか」と問いかけた。

参加者たちは熱心にメモを取るなどして、資質・職能の向上に励んだ。

(関係団体 2015-11-17付)