税と生活のかかわり学ぶ　星置東小でモデル授業など　札幌地区租税教育作成資料活用

（関係団体 2015-11-18付）

札幌市立星置東小租税教育モデル授業

　札幌市立星置東小学校（上村尚生校長）は十三日、同校で札幌地区租税教育推進協議会が作成した資料『くらしを支える税～札幌市版』を活用したモデル授業・意見交換会を開催した＝写真＝。周防友美教諭が六年一組社会科「わたしたちの生活と政治」を指導。児童は資料の活用を通して、税が現在の生活や未来のまちづくりを支えていることについて学んだ。

　同協議会では、小学生に税に対する理解を深めてもらうために、学校の授業でも活用してもらおうと、学習指導要領準拠の資料として『くらしを支える税～札幌市版』と、教師用指導書『授業ハンドブック』を作成。市内の全小学校に配布した。

　モデル授業では同資料を活用して周防教諭が六年一組社会科「わたしたちの生活と政治」を指導。本時の目標を「多くの税金を子育て支援政策にかけている札幌市の政治のねらいについて考える活動を通して、税が現在のわたしたちの生活を支えるだけではなく、未来の生活も支えている意味を考えることができる」と設定した。

　税金が市民生活を支える会費であることを学んだ前時を振り返ったあと、周防教諭は、札幌市の政治に関する要望について紹介。除雪関係費の要望が多いことを取り上げた一方で、保育所・幼稚園経費が除雪関係費の約二倍であることにふれ、「札幌市は、どうして子育て支援に除雪関係費の二倍以上も税金をかけているの？」と問いかけた。

　児童は資料を活用し、グループで考えを交流したあと、「安心して子育てできる街にするため」「子育ては大変だから」などと発表。周防教諭は、児童の意見を札幌市の理想と市民の願いに分けて板書し、「札幌市は今のことも未来のことも考えて子育て支援に多く税金をかけている」とまとめた。

　このあと、意見交換会では、教材化や学習展開について考えを交流した。

(関係団体 2015-11-18付)