札幌市幌西小が消防局出前授業実施　教えてファイヤーマン！　煙の中からの避難など体験

（学校 2015-11-26付）

札幌市立幌西小「教えて！ファイヤーマン」

　札幌市立幌西小学校（大室道夫校長）は二十日、札幌市消防局による体験型出前授業「教えて！ファイヤーマン」を実施した。四年生百四十一人が参加。消防の仕事や煙の中からの避難体験などを通して、市民のために働く仕事の大切さを学んだ。

　札幌市消防局が実施している同事業は、消防職員が小学校へ出向き、四年生の社会科単元授業において、通報・避難・初期消火などの体験型の授業を行うもの。災害発生時の基礎的行動や少年期における防火・防災力の基礎、主体的に行動する力を培うことが目的。災害の備えや災害時の家族の集合場所などについて家族と会話することの必要性を意識付けることで、家族との信頼関係を構築することも目指している。

　この日、札幌市消防局中央消防署山鼻出張所の所員らが同校を訪問し、出前授業を実施した。

　はじめに消防士の仕事について、消火活動や救急活動などいろいろな仕事があることを説明したほか、出動状況や火災の様子などプロジェクターを用いて紹介した。

　続いて、一一九番通報体験を実施。火事、救急などでの一一九番のかけ方について指導した。スモークマシーンを用いた避難体験では、煙の性質や危険性を説明した上で、避難方法を伝えた。

　また、消防士が着用する消防服や道具など災害現場で使用する資機材について説明。現場へ所員が迅速に駆けつけることができるよう、短時間での消防服の着脱を披露したほか、実際に児童に試着させた＝写真＝。児童は消防服の重さに驚いていた。

　質疑応答では児童が、「どうして消防士になったのか」と質問。所員は、「人のためになる仕事だから消防士になった。人命を守るため、日々訓練をしている」と話した。

　関根紅実教諭は「子どもたちには、私たちの生活は消防士など、いろいろな人の努力によって守られていることを感じてもらえば」と話していた。

(学校 2015-11-26付)