札幌市屯田西小が教育実践発表会　１８授業公開し成果示す　２年生活科―おもちゃづくりで学び合う

（学校 2015-12-02付）

札幌市立屯田西小教育実践発表会

　札幌市立屯田西小学校（田崎栄子校長）は十一月二十七日、同校で第七回教育実践発表会を開催した。研究主題「学び合う子どもの育成」のもと、十八の授業を公開。このうち、二年一組生活科「うごくうごくわたしのおもちゃ」（佐藤恵教諭、児童数二九人）では、試そうとしていることの問題を解決することにかかわり、全体交流を行うなど自分のおもちゃをパワーアップさせることができる学習を展開した＝写真＝。

　研究主題を「学び合う子どもの育成」、副主題を「言葉の力を育み、生かす授業づくり」と設定。二十五年度から三ヵ年計画でことしは最終年次となっている。研究の視点として、①問題意識が生まれる学習展開②学び合いを生む教師のかかわり―の二点を据えて取組を進めている。

　十八の授業のうち、二年一組生活科「うごくうごくわたしのおもちゃ」は十五時間扱いの九時間目。本時の目標を、「友達と交流し、自分のおもちゃをパワーアップさせようとすることができる」「自分のおもちゃの材料・作り方・遊び方を工夫するとおもちゃの動きが変わることに気づくことができる」と設定した。

　前時までに作ったおもちゃをパワーアップさせるため、児童は材料を使い、おもちゃを作成。佐藤教諭は「記録は伸びた？」「何をしたらパワーアップしたの？」などと児童に問いかけた。

　このあと、それぞれ作った作品ごとにうまくできたことや困っていることを発表。「ゴムの貼り方を工夫した」「ストローの数を減らした」などと成功例のほか、「うまく飛ばない」と発表する児童に対し、「もっと軽くした方がいいんじゃない？」「向きを変えたら」などと助言するなど全体で交流し、共通点や相違点、課題が見えるようにした。

(学校 2015-12-02付)