しみず「教育の四季」子どもフォーラム スマホ使用のルール議論 町民総ぐるみで方向性探る(市町村 2015-12-07付)
しみず「教育の四季」子どもフォーラム
【帯広発】しみず「教育の四季」推進協議会(太田智宏会長)と清水町教委は十一月二十六日、清水町文化センターで第九回しみず「教育の四季」子どもフォーラムを開催した=写真=。町内から小・中学校・高校の児童生徒、保護者など約百人が参加。しみず「教育の四季」における各学校児童会・生徒会が実践や取組を発表したほか、スマートフォン使用に関するルールについて意見交換を行い、町民総ぐるみで取り組むための方向性を探った。
子どもフォーラムは、子どもたちの健全育成を目指した教育実践について、町民総ぐるみで取り組むための方向性を探ることを目的としている。
冒頭、太田会長があいさつに立ち、「本フォーラムを通して、あらゆる角度から世代間を越えた意見交換ができれば」と期待を寄せた。続いて、伊藤登教育長があいさつ。「この九年間でしみず〝教育の四季〟が確実に子どもたちに浸透してきている。今後も生活習慣の定着や規範意識の高揚に向けて、取組を進めていきたい」と述べた。
つぎに、各校の児童会、生徒会があいさつ運動やボランティア活動などの実践を発表したあと、「スマートフォン使用に関するルールについて」をテーマに意見を交流。清水高校の秋田谷紅乃美生徒会長が司会を務め、各校活発に意見を出し合った。
町からスマホ使用時のルールとして、①スマホの利用時刻は、小・中学生は午後八時まで、それ以後は電源を切り、部屋に持ち込まない②公共の場で利用するときは、ルールやマナーを守る③自分はもちろん、友達の個人情報に関する書き込みをしない④他人の悪口などの投稿をしない⑤トラブルに巻き込まれたり巻き込まれそうになったりしたときは、必ず親や先生に相談する⑥学校への持ち込みは禁止(小・中学生)。高校生は授業中には電源を切る⑦安全に使用するためにフィルタリングを設定する―の七点を提起。児童生徒からは、賛成の意見が多く出される一方で、①について、「学校によって遅い時間までクラブや習い事をしている人もいるので、もう少し使用する時間を長くしても良いのではないか」などの意見も挙がった。
また、保護者からは、「時刻で制限するのではなく使用する時間で制限してみては」などと提案。意見を受け、秋田谷生徒会長は「小・中学生は、各学校でルールを定め、それに従う。高校生は責任をもって使用する」とまとめた。
おわりに、清水町校長会の山下勇会長は、各学校の取組を称賛した上で、「自分たちの取組に自信と誇りをもち、地域とのつながりを大切にしながら、常に課題意識をもって自分たちの学びを高めていってほしい」と呼びかけた。
※用語解説
▽しみず「教育の四季」=十八年四月に清水町が宣言した子どもたちにおける教育の指針。清水町の自然の中で、家庭・学校・地域が連携して、〝感性あふれ表情豊かな子ども〟を育てることを目指すもの。町教委を事務局として、推進協議会を設立し、家庭・学校・地域それぞれが四季を通じて、子どもたちのために取り組むべき方策を定め、子どもたちの基本的な生活習慣の定着や規範意識の醸成などに努めている。
(市町村 2015-12-07付)
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