４定札幌市議会代表質問（１２月３日）　奨学金制度拡充へ努力―長岡教育長

（市町村 2015-12-07付）

　札幌市議会第四回定例会代表質問が三日、本会議場で開かれた。好井七海議員（公明党）と太田秀子議員（日本共産党）が登壇し、「進学のための経済的支援にかかる市民理解促進」「子どもの医療費助成」について質疑。長岡豊彦教育長と板垣昭彦副市長が答弁した。

　長岡教育長は、進学のための経済的支援にかかる市民理解促進について、「奨学基金造成のため、金融機関や福祉施設等へ周知を依頼するなど広く市民に対して寄付の呼びかけを行っているほか、経済団体などを通じて企業等にも協力を依頼するなど、さらなる基金造成に努めている」と説明。「札幌市奨学金制度を拡充していくため、給付型の奨学金制度を運用していることの意義や効果等についてより広報を充実させ、市民理解の促進を図りたい」と今後の方針を示した。好井議員の質問に対する答弁。

　生活保護世帯の中学生を対象とした子どもの学習支援事業の効果について、板垣副市長は「学習習慣の改善や自己肯定感をもてるような居場所の提供など大きな効果があった」と説明。今後の方向性については、「受け入れ人数を拡大する方向で検討しており、一人でも多くの子どもたちが明るい将来を思い描くことができるよう、寄り添った支援をしたい」と話した。好井議員の質問に対する答弁。

　板垣副市長は子どもの医療費助成の拡大時期について、「財政状況の見直しやシステム改修にかかるスケジュールなどを勘案し、三十年度とした」と説明。「対象となる年齢のさらなる拡大については、子ども・子育て施策全体の中での位置付けはもとより、財源なども勘案しながら判断したい」と述べた。太田議員の質問に対する答弁。

(市町村 2015-12-07付)