道教委が生涯学習実践支援モニター研修会　より活用しやすい資料に　『手引き』案の改善点など協議

（道・道教委 2015-12-10付）

生涯学習実践支援モニター研修会

　道教委は、七日から三日間にわたって、札幌市内かでる２・７で生涯学習実践支援のためのモニター研修会を開催した＝写真＝。各管内から十四人の市町村教委生涯学習・社会教育担当職員が参加。学びの成果を生かす学習プログラムの企画や、学習支援の在り方などを取りまとめた『教育委員会担当者のための生涯学習活動支援の手引き』案を用いた講義・演習などを通して、案の改善点について協議した。

　手引書を作成するに当たり、市町村にとって活用しやすい内容となるよう、市町村の生涯学習・社会教育推進の担当者の意見を聴取するとともに、手引書を活用した学習機会の提供の在り方を検討するために研修会を実施。

　冒頭、阿部武仁生涯学習課長があいさつ。本道においては人口減少や少子高齢化が急速に進み、地域の持続的な維持・発展が大きな課題となっていること、ことし二月に「第三次道生涯学習推進基本構想」を策定したと説明。その上で、「『手引書』にある地域課題の把握方法や、課題解決に向けた学習プログラムの作成技術などを実際に体験し、より活用しやすいものとなるよう意見を出してほしい」と、手引書が本道の生涯学習のバイブルとなるよう期待した。

　このあと、生涯学習課生涯学習推進・施設グループの中田和彦主幹が「生涯学習実践支援事業」の概要と研修会の流れを説明。「社会教育にイノベーションを起こす気持ちをもって参加し、〝無理・無駄・無意味〟という言葉を使わずに新しいことを考えて」と述べ、自分の考えに固執せず、周りからの刺激を受け入れる視点をもつよう求めた。

　また、手引書は来年二月中旬に完成し、各市町村へ配布予定であることも示した。

　このあと、参加者は、手引書に基づいて事前に作成したレポートを用いて、地域の生涯学習の実態について情報交換した。

　二日目は、地域づくり支援に向けた人材育成などを行っているＩＩＨＯＥ「人と組織の地球のための国際研究所」の北川秀人代表を講師に迎え、住民の行動を促す学習プログラムや支援方法の視点、学習成果を生かした行動につながる学習プログラムの企画について演習を行った。

　三日目は、手引書の改善点などについて協議を行った。

(道・道教委 2015-12-10付)