子どもの学力について考える会ｉｎ十勝　確かな学びを９年間で　旭川美術館・菅沼館長が講演

（道・道教委 2015-12-11付）

子どもたちの学力について考える会ｉｎ十勝―菅沼館長講演

　【帯広発】「北海道の子どもたちの学力について考える会ｉｎ十勝兼十勝管内教育委員会連絡協議会教育長部会〝教育講演会〟」（十一月三十日、ホテルグランテラス帯広）では、旭川美術館の菅沼肇館長が「学びのＤＲＹ～確かな学びは九年間で」と題して講演した＝写真＝。

　菅沼館長は、全国学力・学習状況調査の結果から見えてきた、本道が取り組むべき必須項目として、①学習する時間を確保すること②学習したことを繰り返し確かめること③指導方法の工夫改善④学習習慣を身に付けること⑤生活のリズムを整えること⑥家族で過ごす時間を大切にすること―の六点を提示。その上で、義務教育九年間で基礎的・基本的な知識および技能を確実に習得させることの大切さや、家庭と連携を図りながら子どもの学習習慣を確立させることの重要性を説いた。

　また、「子どものあらゆる学習活動は、目標の実現に帰着する。目標のない活動や目標意識が希薄な活動では、学びの成立は極めて難しい」と指摘。「そのため、義務教育九年間では、〝Ｄ＝実現に向かうための訓練〟〝Ｒ＝実現に向かうための構え〟〝Ｙ＝実現を支える地域への帰属意識〟が大切」と強調した。

　おわりに、「義務教育九年間の子どもたちの育ちを地域ぐるみで支える仕組みをもつことが大切」とし、「地域とともにある学校づくりに向け、様々な課題解決に地域保護者が参画し、子どもの成長を支えてほしい」と呼びかけた。

(道・道教委 2015-12-11付)