鶴陵会が中堅リーダー研修会開く　教育推進へ資質向上図る

（関係団体 2015-12-10付）

鶴陵会が中堅リーダー研修会

　【釧路発】道教育大学釧路校同窓会「鶴陵会」（会長・八木修一㈱北海道通信社釧路支社参与）は十一月上旬、道教育大附属釧路中学校と道教育大釧路校を会場に第九回中堅リーダー研修会を開催した。道東、後志、胆振、上川、札幌などの各支部から十九人が参加。授業研究や講話を通して、各地域における教育推進の中核を担う会員の資質向上を図った。

　初日は、附属釧路中で造田あかね教諭の特設授業Ⅰ「道徳」と、赤木純基教諭の特設授業Ⅱ「数学」を公開した。

　うち、「道徳」の授業では、「後絶たぬ“外国人お断り”」の新聞記事や、外国人の入浴を拒否し訴訟が起きている問題を取り上げ、差別や偏見に対して理解を深め、差別や偏見のない社会の実現に向かう道徳的心情を養うことをねらいとした授業を展開した。

　引き続き、授業研究では、「考え、議論する」道徳科や、小・中学校九年間の学びの系統性が問われていることから、小・中学校の会員が一緒になり、授業づくりについて話し合った。

　二日目は、教育大釧路校で、参加者の実践発表をもとに、各管内の実践研究の現状と課題について意見交換した。

　最後に、弟子屈町教委の水上俊司指導室長が「指導室から見える学校の景色」と題して講話を行った＝写真＝。

　水上氏は「教育改革の波が押し寄せている現状やこれからの教育」について説明。このほか、指導室が取り組んでいる様々な仕事にふれ、「授業は子どもみんなが参加するもの」「言葉だけでほめるのではなく、心からほめること」と強調した。参加者は真剣に耳を傾けていた。

　参加者のアンケートからは、「同年代が多く、いい刺激になった。授業や講話から学ぶことが多く、来て本当に良かった」と感想が挙がっていた。

(関係団体 2015-12-10付)