人づくりの在り方研鑚　道生涯学習協会と木古内町教委が地域活性化セミナー開く

（関係団体 2015-12-10付）

道生涯学習協会・木古内町教委が地域活性化セミナー

　【函館発】公益財団法人北海道生涯学習協会（宇田川洋会長）と木古内町教委は十一月二十八日、木古内町郷土資料館で地域活性化セミナーを開催した。同協会が推進する生きがいづくり生涯学習促進事業の一環として行ったもので、地域ボランティアにかかわる住民ら約六十人が参加。有識者の講演やグループワークを通じ、地域活性化に向けた人づくりやネットワーク形成の在り方について見識を深めた。

　はじめに、地域活性化に向けて、若者のアイデアを生かして課題解決を図ろうとする活動を展開している、ＮＰＯ法人ｅｚｏｒｏｃｋ代表理事の草野竹史氏が講演。「やらずに後悔するより、やってから後悔する生き方を」と題し、自らの生い立ちやボランティア活動に対する考え方を紹介した。

　草野氏は、石狩市で開かれている野外音楽イベント「ＲＩＳＩＮＧ　ＳＵＮ　ＲＯＣＫ　ＦＥＳＴＩＶＡＬ」の会場で行っている、環境対策活動の趣旨を説明。ボランティア活動を推進するためには、青年層の力が不可欠であることを強調し、「若い方たちに、環境問題について考えてもらえるきっかけになれば」と、今後も活動を継続していく考えを示した。

　演習では、函館市で地域活性化イベント「黒船」を運営する函館黒船地域活性化協議会の尾山朋幸事務局長らが、「黒船２０１５で得られたもの」をテーマに活動事例を発表。「道南地域の若者をいかにして結びつけていくのか」について、尾山事務局長の発表をもとにグループワークを行い、地域活性化に向けてイメージの共有を図った＝写真＝。

　閉会あいさつに立った木古内町教委社会教育グループの西山敬二主査は「渡島・桧山が一つになり、異なる分野の人がつながることで地域活性化が進む」と持論を展開。今後もセミナーを開いていく方針を示しながら、「さらに交流を深めていこう」と呼びかけた。

(関係団体 2015-12-10付)