道私教協が第２６回定期大会開催　ゆたかな私学教育実現へ　来年度運動方針など決定

（関係団体 2015-12-15付）

道私教協定期大会

　道私立学校教職員組合協議会（＝道私教協）は五日、札幌市内の道教育会館で第二十六回定期大会を開催した＝写真＝。大会スローガン「子どもたちの未来と命、そして教職員の生活と命を守るため独裁的政治、教育の国家統制を許さず、北海道私教協は前進しよう」のもと、二〇一六年度運動方針を決定。私学助成制度の拡充や、給付型奨学金制度の拡大などを目指していく。　

　大会では、二〇一五年度の運動を総括した。私学助成制度の拡充について署名活動を行い、十一月に道議会へ署名簿をもって要請してきたことを報告。公私間の学費格差の解消や、保護者負担軽減のための一般経常費助成の拡充、私立高校における三十五人学級完全実施のための特別補助、専任教員の配置率向上など、標準的な教職員数を確保するための補助などを求めてきた。

　二〇一六年度運動方針は、①ゆたかな生活と権利拡大②私学助成制度の拡充③ゆたかな私学教育実現に向けた取組④護憲・反戦・反核・環境・軍縮・貧困根絶・人権の取組⑤組織強化・拡大―を柱に掲げた。

　③では、「日の丸・君が代」、教員免許更新制、「特別の教科道徳」としての教科化に反対するとともに、「公教育」としての私学の在り方について検討を深めていく。

　④では、経済・教育格差拡大を阻止するたたかいをすすめ、給付型奨学金制度の拡大を目指す。

　最後に大会アピール文を採択。「〝戦争する国づくり〟を阻止し、子どもたちが自尊心をもち、平和を尊ぶ主権者を育む私学教育労働運動を展開していく」ことを確認し合った。

(関係団体 2015-12-15付)