札幌国際理解教育研究会研究大会で公開授業 伝統行事に関心もたせる 楽しみながら〝お正月〟学ぶ
(関係団体 2015-12-15付)

国際理解研大会公開授業
札幌国際理解教育研第31回研究大会公開授業

 札幌国際理解教育研究会の第三十一回研究大会(十一日、札幌市立明園小)では、明園小の村上和彦教諭が「にほんのうたをたのしもう」(児童数三一人)を公開した=写真=。村上教諭は季節の伝統行事の曲を通して、体を動かしながら歌詞や曲想をとらえ、表現しようとすることや、日本や外国に関心をもつことをねらった授業を展開した。

 これまで冬休みの大きな行事としてクリスマスやお正月があることを学習したほか、わらべうたやジングルベルを歌ったり体を動かしたりする活動を通して、その楽しさを感じとる学習をしている。

 本時では、「日本の季節行事の曲を聴き、体を動かしながら、歌詞や曲想をとらえようとしたり表現しようとしたりする」「昔から伝わる日本の歌や外国の歌の良さを知り、身近な生活や行事に関係したものに目を向けようとする」をねらいとした。

 村上教諭は「お正月と言えば何を思い浮かべる?」と問いかけ、児童は「お年玉」「鏡もち」「凧揚げ」などと発表。お正月の情景について全体で共有するため、一般的な家庭の正月の絵を提示した。

 お正月の歌がどんな曲か考えさせるため、一番の歌詞に合わせて体を動かそうと呼びかけた。児童が体を動かしたあと、「まり」「おいばね」の歌詞に思考が向くよう、二番目の歌詞表の単語を隠して提示。二番を歌う時の体の動かし方をグループで話し合わせた。

 発表では児童が、「まりついて」や「おいばね」の部分で工夫した動きを披露。「まりの動きをしているね」「体全体を使って表現してる」など工夫していたところを交流させた。

 また、「昔の遊び」「あったかい」「ワクワクする」などお正月の良いところを発表させ、村上教諭は「昔のお正月がよく分かる曲だね」とまとめた。

 前時で学習したジングルベルの歌の良いところも問いかけ、お正月とジングルベルの二曲を対比できるよう児童の発表を板書。「ワクワクする」など、どちらにも良いところがあることを取り上げるとともに、日本や外国といった冬の季節行事の曲として紹介することで、ほかの季節行事の曲にも関心をもたせた。

(関係団体 2015-12-15付)

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