道学校体育研究連盟の研究担当者研 全員がフリーでシュート 札幌市宮の森小6年が授業公開(関係団体 2015-12-18付)
宮の森小が授業公開
道学校体育研究連盟の第二十五回全道研究担当者研修会(十一月下旬、札幌市立宮の森小学校)では、宮の森小六年一組(山﨑稔英教諭、児童数四〇人)の体育科の授業を公開した=写真=。本時は、単元・ボール運動ゴール型「バスケットボール」(五時間扱い)の四時間目。児童は、「全員がフリーでシュートする」の目標に向け、自ら考えて素早く動き、ドリブルやパスをつなげてシュートしていた。
本単元の学習では、どの子にもパスやキャッチ、ドリブルなどのボール操作をすることや、シュートを決める楽しさを味わわせるために、授業の最初にスキルアップタイムを設定し、基礎技能の向上を図っている。
さらに、「フリーでシュートする」という目標を達成するために、二つのルールを工夫。①シュートゾーンでは、オフェンスよりディフェンスの人数を減らす(五対三)②ゲーム中にフリーでシュートできたら、体育帽を裏返す(緑帽子を白帽子にする)―こととした。
オフェンスを数的有利にすることで、スペースを活用して、フリーでシュートする機会をみつけることをねらった。また、シュートできたら体育帽を裏返すことで、勝敗だけを意識してきた子が、目標を達成できていない子へ積極的にかかわるようになることを意図した。
本時のスキルアップタイムでは、はじめに、ドリブル、パス、シュートの練習や、二人が向かい合ってパスをしながらボールを運ぶ「ツーメン」を実施。
続いて、チーム練習を展開。獲得を目指す技能は、①スペースへGO!②ひらく!③ドリブル④よせる!―の四つ。①は、パスとキャッチ、スペースに移動する技能を身に付けるため、テンポの良いパスで素早くゴールまでボールを運ぶことを目的とした「3対2パスゴー」。②は、スペースに移動してボールをもらう技能を身に付けるため、ボールを持った子がディフェンスに囲まれてパスを出せない局面を打開することを目的とした「3対2フォロー」。③は、素早くシュートゾーンにボールを運ぶ技能を身に付けるため、ディフェンスの間や頭を越えるパスを出し、ボールをキャッチした子はドリブルやパスでゴール下にボールを運びフリーでシュートすることを目的とした「3対2速攻」。④は、ドリブルをしてディフェンスを引き付け、フリーの仲間にパスするプレーをねらった。児童たちは、声をかけ合いながら集中してミニゲームに取り組んでいた。
山﨑教諭は「“速攻”のグループでは、最初のパスがうまく出なかったときに、そこから“スペースへGO”や、“ひらく”を使っていた。自分たちで判断し、その場に応じた動きができていて、とても良かった」と評価した。
円陣を組み、声をかけ合ってゲームがスタート。児童たちは、自ら考え素早く動き、ドリブルやパスをつなげてシュートを打っていた。山﨑教諭は、テンポよくパスが回らないチームには「フォロー、フォロー」「ドリブルして」など、児童の動きが積極的になるよう、声をかけながら指導した。
ゲームを終えて、クラス全員が白帽子になっていることを確認すると、児童たちから拍手と歓声が沸き上がった。
チームの振り返りでは、「試合中、フォローの動きがよくできていたので良かった」「チーム全員白帽子にできて良かった」「前の授業より動きがものすごく良くなった」などと発表。山﨑教諭は「うまい人も、そうじゃない人も、自分の役割を考えながら、良いゲームをしようと頑張っていて、うれしかった」とまとめた。
(関係団体 2015-12-18付)
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