札幌国際理解教育研究会が研究大会　行動力ある子を育てよう　公開授業、研究討議など実施

（関係団体 2015-12-15付）

札幌国際理解教育研第３１回研究大会全体会

　札幌国際理解教育研究会（五十嵐直幸会長）は十一日、札幌市立明園小学校で第三十一回研究大会を開催した。一年生の授業を公開したほか、基調提案や研究討議を実施。国際理解教育の充実に向け、研鑚を積んだ。

　研究主題を「グローバル社会を生き抜く行動力を身に付けた児童生徒の育成」と設定。①行動化を生み出す対話場面を設定した教材化②行動化を生み出す対話の価値を高める教師のかかわり―二点を研究の視点に研究活動を推進してきた。

　研究大会では授業公開のあと、全体会で五十嵐会長があいさつ＝写真＝。「ここ数年、グローバル化の進展など、本会の担う役割は大きくなっている。会の取組などにどういった主張を盛り込むかが今後の課題。たくさんの参加者から意見をもらい、今後の在り方を考えていきたい」と話した。

　続いて、二ツ山徹研究部長が基調提案。目指す国際理解教育の在り方として研究主題「グローバル社会を生き抜く行動力を身に付けた児童生徒の育成」を紹介したほか、行動力を支える四つの力として「当事者意識」「未来認識」「市民意識」「参加・協力」を提示。教材化や研究の視点についても説明した。

　また、井上博文研究副部長が夏の学習会および中学校部会学習会の報告も行った。

　このあと、研究討議を実施。授業者の村上和彦教諭が授業内容について説明したほか、目指す子どもの姿「グローバル社会を生き抜くために主体的に行動する児童生徒」や、目指す授業の姿「仲間とのつながりを実感し、対話を通して、未来を切り拓く行動力を育成する授業」を討議の柱に意見を交換した。

(関係団体 2015-12-15付)