道立学校職員自家用車公用使用　免許証原本、届出時の提示義務化　道教委が要綱改正―更新時期の確認も

（道・道教委 2015-12-16付）

　道教委は、「道立学校職員の自家用車の公用使用に関する要綱」を一部改正し、十四日から適用した。職員が年度当初に自家用車の公用使用を届け出る際、運転免許証原本を提示することを義務化。また、運転免許証の更新時期の確認も行うこととした。それらの改正に合わせ、関係書類の様式も一部変更した。

　要綱改正は、道立高校長が、酒気帯び運転で運転免許取消後も、無免許運転を続けて検挙され、ことし十一月に懲戒免職処分となった事案を受けて行ったもの。

　「道立学校職員の自家用車の公用使用に関する要綱」では、職員が自家用車を公用使用するには、年度当初に校長へ届け出なければならないと定めている。改正後の要綱では、届出の際、職員は、校長に運転免許証原本を提示し、校長も受理の際にそれを確認することを義務付けた。

　改正に合わせ、「公用に使用する自家用車登録簿」の様式を一部変更し、「運転免許証原本確認」欄を新たに設けた。校長は、届出を受理するとき、運転免許証原本を確認し、同欄に押印することとした。

　一方、年度当初の届出や、届出内容の変更が生じたときに提出する「公用に使用する自家用車届」用紙に、従来の「免許取得日」「免許有効期限」の欄に加え、「運転免許更新」欄を新設。免許更新の際には、あらためて免許証原本を提示し、新たな有効期限を記載するとともに、校長が確認印を押印することとした。

　十四日から適用している。

　道教委は、同日付で各道立学校長に対し、教育長名通達を発出。改正内容を示し、適切な事務処理を求めた。また、各教育局長に対しては、適切に指導するよう通知した。

　各市町村教委教育長に対しても通知。市町村における取扱いの参考となるよう、改正内容を周知した。

(道・道教委 2015-12-16付)