札幌きくすいもとまち幼が公開保育　伝え合う力を育てる　積み木、相撲などの遊び通し

（学校 2015-12-24付）

札幌きくすいもとまち幼公開保育

　札幌市立きくすいもとまち幼稚園（加藤貴子園長）は十八日、同園で地域公開保育を開催した＝写真＝。研究主題を「伝え合う力を育てる」と設定。積み木や相撲、お店ごっこなど幼児が友達と思いを伝え合いながら遊べるように働きかけた。

　自分の思いを伝え、相手の思いを受け入れて、友達とかかわって生活することが楽しいと感じられるようにするため、研究主題を「伝え合う力を育てる」と設定。伝え合う力につながる姿を押さえ、教育課程・指導計画の見直しを図るなど研究を進めてきた。

　当日は三～五歳児の保育を公開。このうち、三歳児は「同じ遊びをしている友達や一緒に遊びたいと思う友達とやりとりをしながら遊ぶことを楽しむ」、四歳児は「自分の気持ちを相手に出したり、相手の気持ちを感じたりしながら遊ぶことを楽しむ」、五歳児は「目的を共有しながら、見通しをもって遊びを進めていく楽しさを味わう」をねらいとした。

　三歳児は積み木やお店ごっこ、衣装作りなどを楽しんだ。幼児同士が言葉や動作でやりとりをしながら遊ぶモデルとなるよう、教師が一緒に遊んだ。また、安心して自分の思いが言えるような環境を整えていた。

　四歳児は相撲などを楽しんだ。教師は一緒に遊んでいる友達と同じようなイメージで遊ぶことを楽しめるように、幼児の言葉や思いに共感したり仲立ちしたりしていた。

　五歳児は制作遊びやお店ごっこを楽しんだ。教師は幼児が考えを伝えたり、友達の考えを聞いたりしながら遊びを進められるよう、投げかけるなど配慮した。

　幼児たちは自分の思いを伝え合いながら、一緒に遊んでいた。

(学校 2015-12-24付)