富良野高生が保護者、教諭と懇談 望ましい利用法考える インターネットなど生活習慣議論(学校 2015-12-22付)
富良野高PST懇談会
【旭川発】富良野高校(嶋岡裕泰校長)は十一月中旬、同校でPST懇談会を開き、望ましいインターネット利用について考えた。文部科学省の「中高生を中心とした生活習慣マネジメント・サポート事業」の一環。生徒約四十人、保護者や同校教諭約四十人の計八十人が参加し、「スマートフォンの使い方」をテーマに意見交換した=写真=。
文科省が道教委に委託した同事業は、中高生のネット利用に関する実態調査結果を踏まえ、過度な利用による睡眠時間や学習時間への影響など、生活習慣に関する課題の解決を図るもの。
PTA団体等と連絡を図り、子どもや保護者の意識の変容を図るとともに、ネット利用も含めた望ましい生活習慣にかかわる機運の醸成をねらっている。
そのため、地域協議会や生活習慣支援員会議を設置し、指導・助言を受けながら、二年間の研究期間で検証。研究校となる同校では、生徒や保護者等への学習機会の提供、アンケート調査などを進めてきた。
今回、同事業の一環として、「PST懇談会」で「スマートフォンの使い方」をテーマに学習する機会を設けた。同懇談会は、親(Parent)、生徒(Student)と教諭(Teacher)が一堂に会し、それぞれの立場で意見交換し、より良い学校づくりを目指すことを目的としている。
冒頭、元高校教師で現在は千歳市の笑華尊塾代表として、子どもの健全育成に向けた様々な活動を展開している塩谷隆治氏が講演した。スマートフォンの使いすぎが子どもの学力や集中力に悪影響を与えることを指摘。利用に当たっては、「マイナスとなる悪い情報を発信しないことが大切」と注意喚起した。
つぎに、生徒と保護者、教諭の三者で意見交換。「スマートフォンを再充電したあと、その日は利用しない」など家庭でのルールを設けることや、家族とのふれあう時間の大切さを確認した。
ある教諭は、「生徒には、スマホに頼らない時間をつくり、授業中は電源をオフにする勇気をもってほしい。または、授業中は先生が回収することも必要なのでは」、保護者は、「子どもの実態やインターネットについて、大人が学ぶ必要がある」と意見を寄せていた。
参加した生徒は、「きょうの内容を今後の生活に役立てたい」と話していた。
嶋岡校長は「生徒のスマートフォンにおける今後の使い方について考える有意義な機会となった。皆さんには、今後も望ましい利用の在り方を家庭での話題にしてもらえれば」と述べていた。
(学校 2015-12-22付)
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