文科省ＳＳＨ指定の旭川西高　科学への関心深めて　理数科２年が課題研究の成果報告

（学校 2015-12-21付）

旭川西高ＳＳＨ発表会

　【旭川発】文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール（ＳＳＨ）事業指定校の旭川西高校（今井悟校長）は十二日、同校で二十七年度課題研究発表会を開いた＝写真＝。同校一・二年生と保護者を合わせ、約五百人の前で、理数科の二年生九班計三十九人がこれまでの研究成果を発表。参加者全員が科学について興味・関心を深める一日となった。

　ＳＳＨ事業は、高校等における科学技術・理科、数学教育に関する教育課程等を改善するための研究開発を行うもの。また、国際的な科学技術系人材の育成や高大接続の在り方を図ることを目的としている。同校では、二十七～三十一年度の五年間の指定を受けており、現在は二期目。

　同事業の一環として行っている課題研究発表会に向け、生徒は身の回りの課題などをテーマに設定。大学をはじめとした専門機関のアドバイスを受けながら課題解決に向けて、独自の研究を進めてきた。

　開会あいさつに立った今井校長は、発表会の趣旨にふれ、「社会では、探究心やコミュニケーション能力、プレゼン力などが求められる。きょうはそうした視点を意識してほしい」と強調。生徒の発表にしっかりと耳を傾けるよう呼びかけた。

　続いて、理数科の二年生九班計三十九人がこれまでの研究成果を発表。「ウサギの行動展示」「メダカの色素と体色変化」「上川盆地に分布するミゾソバの葉緑体ゲノムの解析」など個性的な研究を紹介した。

　質疑応答では、生徒や研究に協力した大学教授などから積極的に質問が上がり、発表した生徒が熱心に回答していた。

(学校 2015-12-21付)