【解説】少年非行等の概況―11月末
(解説 2015-12-25付)

 道警本部少年課は、ことし十一月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は一千五百三十九人(うち女子二百九十人)と、前年同期に比べ一一・八%、二百五人減少した。

 内訳は、刑法犯が二百二十四人減の一千三百八十三人(うち女子二百六十八人)、特別法犯が二十五人増の百四十九人(同二十二人)、ぐ犯少年が六人減の七人(男子のみ)。飲酒、喫煙、深夜はいかいなどの非行少年に該当しない不良行為少年として、三・八%、五百七十人減の一万四千四百九十三人(うち女子三千九百六十人)を補導。

 刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が百十八人減の八百二十二人で、全体の五九・四%を占め、その手口では、万引きが五十三人減の五百三十人と、最も高い割合(六四・五%)となっている。

 学職別では、中学生が百五十六人減の四百五人、高校生が九十人減の三百七十七人と、中・高校生で全体の五六・五%を占めた。小学生は二十三人増の二百二十八人、その他の学生が十四人減の九十八人、有職少年が二十五人増の百八十六人、無職少年が十三人減の八十八人。

特別法犯で検挙された百四十九人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ法が十二人増の三十九人、軽犯罪法が同数の二十二人、道育成条例が五人増の十四人など。薬物乱用少年は、中学生一人、有職少年三人、無職少年六人の計十人で、一人増加。

福祉犯の検挙人員は三百十八人で、一・九%、六人増加。被害に遭った少年は六十人少ない百九十六人。うち、児童、生徒、学生は百五十三人で被害者全体の七八・一%を占めた。出会い系サイトやコミュニティサイトを利用して福祉犯被害を受けた少年は百九十六人中七十人で、七人減少した。

(解説 2015-12-25付)

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