【解説】今年の漢字 「安」に決定
(解説 2015-12-17付)

 二十七年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」に「安」が選ばれた。京都市の清水寺の「清水の舞台」と呼ばれる本堂で十五日、森清範貫主が縦一・五㍍、横一・三㍍の越前和紙に力強く揮毫した。

 「今年の漢字」は、京都に本部がある日本漢字能力検定協会が主催。毎年、全国公募によって、その年の世相を表す漢字一字を決定し、発表することで、一年を振り返りながら、漢字一字に込められた奥深い意義を認識する機会を創出しようと平成七年に始まった。

 二十一回目となったことしは十二万九千六百四十七票の応募があり、「安」が五千六百三十二票を集めて一位となった。

二位「爆」(四千九百二十九票)、三位「戦」(四千五百五十六票)、四位「結」(三千六百六票)と続き、五位には「五」(三千三百三十九票)が入った。

同協会によると、「安」倍政権のもと、「安」保法案の採否をめぐり国論が二分したことや、イスラム過激派組織による邦人人質事件、パリで起きた同時多発テロなど、世界中で「安」全が脅かされる事態が続いたこと。異常気象やマンションの杭打ちデータ流用などで、人々を不「安」にさせたこと、“「安」心して下さい。はいてますよ。”のフレーズでお笑いタレントが人気を博したことなどを理由に挙げている。

二位の「爆」は新語・流行語大賞にもなった爆買いなどから、三位の「戦」は戦後七十年の節目の年を反映し、四位の「結」は芸能人の結婚報道が目立ったことなどが理由として挙がった。

 昨年は、消費税率が十七年ぶりに五%から八%に引き上げられ、税について考えさせられた年であったことから「税」が選ばれた。

 揮毫された文字は、三十一日まで清水寺本堂で一般公開される。

(解説 2015-12-17付)

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