【解説】26年国民健康・栄養調査
(解説 2015-12-16付)

 世帯の所得が低い人ほど健康診断を受けない割合や喫煙率が高いことが、厚生労働省がまとめた二十六年国民健康・栄養調査で明らかになった。

 調査は、国民の栄養摂取量や生活習慣の状況を明らかにするため毎年行われ、今回は重点項目として、所得と生活習慣等に関する状況について把握した。

三千六百四十八世帯の所得を「二百万円未満」の低所得層、「二百~六百万円未満」の中所得層、「六百万円以上」の高所得層に分け、生活習慣を分析した。

 健診未受診者の割合は、低所得層では男性で四二・九%、女性で四〇・八%、中所得層では男性二七・二%、女性三六・四%、高所得層では男性一六・一%、女性三〇・七%と、所得が低い人ほど受けない割合が高かった。

 習慣的に喫煙する人の割合も、低所得層では男性が三五・四%、女性一五・三%と、高所得層の男性二九・二%、女性五・六%を上回った。

 さらに、肥満者の割合も、低所得層で男性三八・八%、女性二六・九%なのに対して、高所得層は男性二五・六%、女性二二・三%で、低所得層の割合が高かった。

 歯の本数が二十歯未満の人の割合は、高所得層で男性二〇・三%、女性二五・八%に対し、中所得層では男性二七・五%、女性二六・五%、低所得層では男性三三・九%、女性三一・二%と、所得が低いほど高いことが分かった。

 朝食の欠食率は、男性一四・三%、女性一〇・五%であり、性・年齢階級別にみると、男女ともに二十歳代が最も高く、男性で三七・〇%、女性で二三・五%だった。

 ここ一ヵ月間、睡眠で休養が十分にとれていない人の割合は二〇・〇%で、二十一年、二十四年、二十六年の推移をみると、増加傾向にある。

(解説 2015-12-16付)

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