【解説】来春高卒者の就職内定状況
(解説 2015-12-28付)

 道労働局がまとめた来春新規高校卒業者の十一月末現在の就職内定率は七九・五%と、前年同期を五・三ポイント上回り、この時期としては平成四年三月卒(七九・七%)以来の高水準となった。

就職を希望している道内の高校生は、前年同期に比べ〇・一%、十一人少ない八千四百三人。

これに対し、道内のハローワークに寄せられた道内求人数は一万四千五百二十九人と、前年同期に比べ一一・五%、一千五百四人増加。これに伴い、道内求人倍率(=道内求人数/求職者)も〇・一八ポイント上回る一・七三倍と、統計を取り始めた昭和六十一年以来、最も高い数値となった。地域別では、札幌圏(札幌・札幌東・札幌北)が八百三十九人増、帯広百六十四人増、函館百六十二人増など、全道二十地域のうち、十四地域で求人数が増加した。

 就職内定者は男子三千六百六十五人、女子三千十七人の計六千六百八十二人で、前年同期に比べ七・〇%、四百三十八人増加。就職内定率も五・三ポイント増の七九・五%と、五年三月卒(七九・七%)以来の高水準となった。男女別では、男子が三・七ポイント増の八二・七%、女子が七・二ポイント増の七六・〇%。

内定率をハローワーク別にみると、浦河が九二・九%と唯一、九割台に乗った。低いところは紋別六五・一%、滝川六六・〇%など。

道内内定者を産業別にみると、製造業が五・〇%増の一千二百三十人、卸売業・小売業が五・一%増の一千五人、建設業が四・二%減の六百十六人など。

 未内定者は男子七百六十九人、女子九百五十二人の計一千七百二十一人で二〇・七%、四百四十九人減少。そのうち、道内での就職を希望している生徒は一千六百七十六人で九七・四%を占めている。

(解説 2015-12-28付)

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