【解説】総合型地域スポーツクラブ(解説 2016-01-06付)
地域住民が自主的に運営する「総合型地域スポーツクラブ」は毎年度増えており、昨年七月現在で全国のクラブ数は三千五百五十クラブ、育成率は八〇・八%となったことが、文部科学省の二十七年度「総合型地域スポーツクラブ育成状況調査」で明らかになった。
調査は、総合型地域スポーツクラブを育成している市区町村や総合型地域スポーツクラブおよび創設準備中のクラブを対象に、昨年八月二十七日から九月三十日にかけて実施。
文科省では、平成七年度から十五年度まで、地域のコミュニティの役割を担うスポーツクラブづくりに向けた先導的なモデル事業として、地域住民の自主的な運営を目指す「総合型地域スポーツクラブ育成モデル事業」を実施。総合型地域スポーツクラブは、①子どもから高齢者まで(多世代)②様々なスポーツを愛する人々が(多種目)③初心者からトップレベルまで、それぞれの志向・レベルに合わせて参加できる(多志向)―という特徴をもち、地域住民によって自主的・主体的に運営されている。
調査の結果、昨年七月一日現在で、創設準備中の二百二十二クラブを含め、三千五百五十クラブが一千七百四十一の市区町村において育成されていることが分かった。育成率は八〇・八%で、前年度を〇・七ポイント上回った。
育成率をみると、市部では九三・一%なのに対し、町村部は七〇・一%と大きな差がみられた。
都道府県別では、秋田、富山、兵庫、長崎、大分、鹿児島と、昨年度より一県少ない六県が一〇〇%となっている。
一方、育成率が最も低かったのは北海道で六二・六%。そのほか、千葉、島根など七府県が六〇%台にとどまった。本道は市部が八五・七%、町村部が五六・九%だった。
(解説 2016-01-06付)
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