【解説】私立大生の初年度納付金(解説 2016-01-08付)
文部科学省は、私立大学の二十六年度入学者の初年度学生納付金の調査結果をまとめた。
日本私立学校振興・共済事業団からデータの提供を受け、私立大学五百七十八大学の昼間部における初年度納付金についてまとめたもの。
授業料や入学料、施設設備費を合わせた初年度納付金の平均額は百三十一万二千円で、前年度を〇・一%下回った。
入学料は二十六万一千円で一・三%減少したが、授業料は〇・五%増の八十六万四千円と、過去最高を更新した。施設整備費は〇・九%減の十八万六千円だった。
系統別にみると、文科系が〇・二%減の百十四万七千円、理科系が〇・四%増の百五十万一千円、医歯系が一・二%減の四百六十万七千円、その他が〇・二%減の百四十五万九千円となっている。
医学部が一・二%減少したものの、四百八十六万一千円で最も高く、神・仏教学部が〇・八%増の百十万八千円で最も安かった。
その他の学部では、文・教育学部が〇・六%減の百十七万六千円、法・商・経済学部が〇・一%増の百十二万六千円、理・工学部が〇・六%増の百四十二万六千円、薬学部が〇・二%減の二百六万四千円、農・獣医学部が一・六%増の百三十五万九千円、歯学部が一・三%減の四百十八万九千円、芸術学部が〇・三%減の百六十五万一千円、体育学部が〇・九%増の百二十七万四千円など。
授業料は歯学部の三百四万八千円(一・八%減)、入学料は医学部の百二十九万九千円(〇・二%増)、施設整備費は医学部の百一万四千円(四・八%減)が最も高かった。
文科省では、各私立大学に対し、引き続き「一層の経営努力による学生納付金の抑制」を要請している。
(解説 2016-01-08付)
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