道立近代美術館「冬のワンダー☆ミュージアム2016」 北海道の魅力を発見! 約80点展示、親子で楽しんで(道・道教委 2015-12-25付)
近代美術館特別展
道立近代美術館は、特別展「冬のワンダー☆ミュージアム2016 アートで発見HOKKAIDO」を開催している=写真=。子どもから大人まで北海道の魅力を発見しながら、アートを鑑賞できる展覧会。同館では、「親子で楽しんでいただける内容なのでぜひ冬休みを利用して来館してほしい」と呼びかけている。
北海道のアートに表される、様々な自然や生きものの姿。同展覧会は、その豊かな表現を七つのテーマ、「山と水」「鳥と獣」「人と街」「農と漁」「雪と氷」「光と風」「花と緑」に分け、油絵、日本画、版画など同館のコレクション約八十点によって紹介する。
さんさんと光を放つ太陽と、白く輝く月に照らされた北海道の大地。現代日本を代表する画家・絹谷幸二が北海道をテーマに描いた「日月燦々北海道」(三部作)が観覧者を迎える。
「山と水」では、片岡球子の「屈斜路湖」を展示。今回の特別展のポスター・チラシにも使用されており、季節や時空を超えた表現で、金色の太い線で縁取りされ、一つ一つが生き生きと描かれている。田辺三重松の「昭和新山」は、はっきりとした鮮やかな色合いで昭和新山のエネルギーを表現。
「鳥と獣」のコーナーでは、手島圭三郎の「しまふくろうの湖・流木」、北岡文雄の「白鳥のいる湖」、本田明二の「えもの」など、北海道に生息する動物たちを描いた木版画などが並ぶ。
「人と街」では、寒い冬を乗り越える北海道の女性のたくましさや美しさを表した「角巻」など金子誠治の作品、火事でドームが失われた北海道庁(赤れんが)を描いた本間莞彩の「道庁」などを展示している。
「農と漁」のコーナーでは、北海道ではなじみの深い動物の牛を題材に多くの絵を描いている久本春雄の「仔牛(1)」、鮮やかな緑色が印象的な山内弥一郎の「農夫」などを紹介。
「雪と氷」では、雪の結晶のもようが入った陶芸家の小森忍の作品「雪結晶文花瓶」、栗谷川健一が今から六十五年前、第一回さっぽろ雪まつりのために作ったポスターなどを展示。
「光と風」では、川の河口をシンプルな形と色で描いた花田和治の「水辺にて」、風をイメージした国松明日香の彫刻作品「北北東の風」などを紹介。
「花と緑」では、岩内に生まれ育ち、ふるさとの風景を大切に描き続けた木田金次郎の「ハマナス」などを展示している。
28年1月24日まで
同館は、「北海道の自然やいきものに親しみながら、様々なアートと出会い、表現の違いや工夫を発見してほしい展覧会」と説明。「解説パネルは小学生にも理解してもらえるように、易しい言葉で書いた。北海道のいろいろを学べるクイズシートも用意している。親子で楽しんでいただける内容なので、ぜひ冬休みを利用して来館を」と呼びかけている。二十八年一月二十四日まで。
観覧料は、一般五百十円、高大生二百五十円、小中生百五十円。
開館時間は午前九時三十分から午後五時(入場は午後四時三十分)まで。
休館日は、毎週月曜日(一月十一日は開館)、年末年始(十二月二十八日~一月四日)、一月十二日。
会期中、毎週土曜日にツアーを実施。また、一月十一日午後二時から、子ども・ツアー「きみコレ!君がえらぶ、ベストコレクションはコレだ!」を開催する。
問い合わせは、同館(電話〇一一―644―六八八二)まで。
(道・道教委 2015-12-25付)
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