“ねこ”がいっぱい！　１６０点展示―道立文学館　１月１７日まで

（道・道教委 2015-12-28付）

道立文学館特別展示

　道立文学館は、文学作品や絵本などに登場する猫にスポット当てたファミリー文学館「ネコ！ねこ！猫！！」を同館特別展示室で開催＝写真＝。文学作品や絵本、童話などに描かれている“猫”を、同館所蔵資料を中心に約百六十点紹介している。二十八年一月十七日まで。

「文学に現れた“猫”」「表紙・挿絵の中の“猫”」「絵本・童話とネコ」「“ねこ”がいっぱい、絵本コーナー」の四つのコーナーで構成。

　表紙・挿絵の中の“猫”コーナーでは、夏目漱石の「我が輩は猫である」の昭和四十三年と四十五年発行の復刻版が展示され、最初の刊行時に描かれた黒猫と表紙を見ることができる。

文学に現れた“猫”の小説とエッセーのコーナーでは、好んで猫を題材にした作家の経歴と作品の一部をパネルで紹介。加藤幸子の「わたしの動物家族」、藤堂志津子の「秋の猫」、谷村志穂の「夏の猫と贈りもの」、宇江佐真理の「深川にゃんにゃん横町」、朝倉かすみの「少しだけ、おともだち」など、道内出身の作家の作品を中心に展示。

絵本・童話とネコのコーナーでは、宮沢賢治の『猫の事務所』『どんぐりと山猫』のほか、『おかあさんになったノラ』（やまもとやすひこ作／ほんだてつや絵）、柴村紀代の『ネコのいる風景』など、本道にゆかりのある絵本作家の作品が並ぶ。

“ねこ”がいっぱい、絵本コーナーでは、猫が主役または脇役の絵本を手にとって読むことができるほか、簡単な紙工作も作れるなど、子どもたちの人気を集めている。

　同館では「お気に入りの猫を見つけてほしい」と来館を呼びかけている。

(道・道教委 2015-12-28付)