根室教育局が教職員キャリアアップ研修会　若手への指導力高めて　講話や演習、協議などで研鑚

（道・道教委 2016-01-19付）

教職員キャリアアップ研修会

　【根室発】根室教育局は七日、別海町役場で本年度二回目の教職員キャリアアップ研修会を開催した。管内の教職経験十年目以上の教諭七人が参加。スクールリーダーとしての実践力・応用力向上を図ることを目的に、講話・説明・演習・協議を実施した。

　はじめに、中標津町立中標津小学校の佐藤睦子教頭が「学校運営の要としての苦労とやり甲斐」と題して講話。「子育てと仕事を両立させていく苦労があったが、それ以上に教頭として学校運営を行っていく魅力がある」と述べ、具体例を交えて説明した。

　続いて、塩田直之教育支援課長が「学校組織マネジメント～支援的助言者（メンター）として」をテーマに説明した。

　塩田課長は「メンターとして若手教員の資質能力の向上に寄与してほしい」と述べたあと、メンターの役割や若手教員に対する助言の工夫等について解説した。

　このあと、公立学校共済組合道支部学校支援アドバイザーの石垣則昭氏が、学校改善の視点と方策について説明した＝写真＝。

　石垣氏は、生徒指導の改善・充実をテーマに、不登校のとらえ方や教育相談に当たっての留意点、保護者対応のポイントなどについて、演習や協議を取り入れながら説いた。

　さらに、円滑で機能的な職場づくりをテーマに、職場の関係性を高める工夫や職場の同僚によるサポートの必要性、スクールリーダーに望まれることなどについて、参加者の意見を引き出しながら説明した。

　終了後、参加者からは「あすからの実践に役立つアイデアを数多く得ることができた」「メンターとしての役割の発揮や職場の関係性を高める工夫など、これまでに学んだことのない研修内容だったため、有意義だった」などの感想が寄せられていた。

(道・道教委 2016-01-19付)