えさしハートフルフェス開く 楽しいひととき送って 250人が各種体験で交流楽しむ
(道・道教委 2016-01-20付)

ハートフェス(缶バッジ作り)
缶バッジ作りコーナー

 【江差発】道、道警本部、道教委で組織する道心の教育推進会議は昨年十二月中旬、江差町文化会館で「えさしハートフルフェスティバル」を開催した。親子連れなど約二百五十人が参加。読み聞かせ、缶バッジ作り、むかし遊びなど各体験コーナーを設け、スタッフとふれあいながら親子で楽しめるひとときを提供した。

 桧山教育局主管。道心の教育推進フォーラム(地域人権啓発活動活性化事業)の一環。体験活動や読書活動を通じて豊かな人間性の育成や心の教育の充実を図るとともに、地域の教育力向上につなげるもの。

 江差町教委、函館地方法務局江差支局、国立大雪青少年交流の家、道立図書館、ネイパル森、桧山渡島ボランティアネットワークの各団体が運営に協力した。

缶バッジ製作体験

 国立大雪青少年交流の家は、「体験の風をおこそう」運動の一環で缶バッジ作りのコーナーを設置。子どもたちが絵柄を作成し、二人のスタッフがマシンで缶バッジを製作した。松浦賢一事業推進室長は「小さいお子さんでも楽しめるようにした。親子で交流を深めてもらえたら」と話した。

絵本の読み聞かせ

 絵本パフォーマーの岸田典大氏は、自身が作曲したリズミカルな音楽に合わせて『おかあさんのパンツ』や『カボチャありがとう』などの絵本を朗読し、会場を盛り上げた。

 終了後、岸田氏は「〝思いやり・仲良く〟などがテーマの絵本を読んだ。私が演じる役割は、子どもたちにあらためて絵本を手に取ってもらうための〝予告編〟。面白いと思ってもらわないと先がない」とねらいを説明した。

 桧山渡島ボランティアネットワークに所属する「マザーズぽけっと」や「絵本サークルポポリン」などの各団体は、舞台で絵本の読み聞かせを行った。うち、絵本セラピスト協会認定絵本セラピストの小笠原志穂氏は、大人を対象に絵本セラピーを実演した。

 小笠原氏は「大人は絵本に自分の気持ちを投影し、絵本を通して自分の気持ちを整えることができる。気持ちを互いにシェアすることによって、考えの違いを知ったり認め合ったりすることができる」と語った。

キーホルダー作り

 ネイパル森は、創作活動としてプラ板キーホルダー作りのコーナーを設置。子どもたちは、色鉛筆で絵を描いたプラ板をオーブントースターで加熱し、キーホルダーを作製した。桝井健主事は「子どもの発想が豊かで驚いた」と話した。

むかし遊びを体験

 江差町教委は、むかし遊びのコーナーを設置。子どもたちは厚紙を弾にした割りばし製のゴムパチンコ、缶ぽっくり、竹馬、タガ、けん玉、メンコなどを使ってむかし遊びに興じた。

 このほか、大人向けとして、ネット社会の危険性を体感してもらうためのタブレット端末を用意し、教育局職員が説明に当たった。教育局職員が中に入った人権マスコットの着ぐるみも、引っ張りだこだった。

 大型絵本や仕掛け絵本の展示コーナーでは、興味深そうに絵本をめくる子どもたちの姿がみられた。

 教育局社会教育指導班の田中尚史主査は「子どもたちは楽しみながらスタッフとのふれあいを通じて大切なことを学んでくれたはず」と話した。毛利薫局長は「子どもたちの豊かな心を育てるというねらいは達成できたのでは」と振り返った。

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ハートフェス(岸田典大)
絵本パフォーマーの岸田氏が読み聞かせ
ハートフェス(ネイパル森プラ板)jpg
ネイパル森がプラ板キーホルダー作りコーナー
ハートフェス(ゴムパチンコ)
むかし遊びのコーナー

(道・道教委 2016-01-20付)

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