道・道教委・道P連が初の連携 「家庭学習の習慣化」提起 成長に合わせたポイント示す(道・道教委 2016-01-21付)
道・道教委と道PTA連合会は、子どもたちの家庭学習の習慣化に向け、家庭での取組のポイントをまとめ、周知した。「ほっかいどう〝学力・体力向上運動〟」の一環で、初めて連携し作成した。本道の子どもたちに、望ましい生活習慣や学習習慣が十分身に付いていないことを踏まえ、家庭学習の習慣化を図るため、幼児期から高校まで、子どもの成長に合わせた保護者の適切なかかわり方を示した。幼児期には基本的な生活習慣、小学校低学年は基本的な学習習慣、中学年は自ら学習する習慣、高学年は予定を立てて自力で学習を進める習慣を身に付けさせるなどのポイントを挙げている。
全国学力・学習状況等調査の結果から、本道の子どもたちには、望ましい生活習慣や学習習慣が十分に身に付いていないことが明らかになっている。
道と道教委は、子どもたちに社会で自立して生きていく上で必要な学力・体力、望ましい生活習慣などを身に付けさせるよう、学校・家庭・地域・行政が一体となり、道民挙げての「ほっかいどう〝学力・体力向上運動〟」を推進している。
その一環として今回、道P連と初めて連携し、家庭学習の習慣化に向けた家庭の取組のポイントをまとめ、リーフレットを作成して周知した。
家庭学習の習慣化を図るため、「テレビを消して集中できるようにする」「勉強する時間を決めて取り組ませる」「発達の段階に応じたかかわり方をする」ことをポイントに挙げている。
発達段階に応じたかかわり方として、幼児期には、起床・就寝・食事などの時間を決めて生活リズムを安定させるとともに、子どもが興味をもったことを一緒にしたり、見守ったりして、興味や欲求を十分に満たすようかかわる。また、子どもがいろいろな遊びを通して、体を動かしたり、友達とかかわったりする機会を多くつくることなどを通して、「基本的な生活習慣を身に付けさせる」ことを提起している。
小学校一・二年生は「基本的な学習習慣」、三・四年生は「自ら学習する習慣」、五・六年生は「予定を立て、自力で学習を進める習慣」を身に付けさせること。中学校一・二年生は「計画的・継続的に学習できるよう支援する」、中学校三年生は「進路に向けて目標を明確にして取り組むよう励まし、応援する」、高校生は「進路実現に向けて自分で計画を立てて実行し、学習内容を振り返るよう応援する」ことをポイントに掲げ、そのための保護者のかかわり方を示している。
リーフレットは、これらのポイントやチェック表などを掲載している。二十六万四千三百部作成し、札幌市立を除く公立の幼稚園・認定こども園、小・中学校、中等教育学校前期課程、特別支援学校小・中学部の子どもたちの保護者に配布。学力・体力向上運動のホームページにも掲載する。
道教委は、全教職員でリーフレットの内容について共通理解を図り、繰り返し保護者の意識啓発に取り組むほか、リーフレットを配布するだけではなく、保護者懇談会等で説明し、家庭での過ごし方について、親子が一緒に考える機会をもつよう働きかけるなど、リーフレットを活用し、家庭学習の習慣化を図るよう呼びかけている。
(道・道教委 2016-01-21付)
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