【解説】大卒内定率80・4%―12月時点
(解説 2016-01-25付)

 今春卒業予定の大学生の就職内定率は、昨年十二月一日現在、前年同期を〇・一ポイント上回る八〇・四%だったことが、厚生労働省と文部科学省の共同調査で分かった。過去最低だった二十二年度から五年連続で改善した。

 両省は、全国の国公私立大・短大・高専・専修学校の中から抽出した百十二校、六千二百五十人を対象に、就職希望の有無、就職状況などを調査した。

 大学生の就職内定率は、昨年十二月一日時点で〇・一ポイント増の八〇・四%となり、同時期としては五年連続で改善。リーマンショック前の平成二十年同期(八〇・五%)とほぼ同水準となった。本年度は、面接解禁が従来より四ヵ月遅い八月に繰り下げられたため、昨年十月一日時点の内定率は前年同期を下回っていたが、影響が落ち着いたとみられる。

 短大(女子学生のみ)は七・一ポイント増の六八・〇%と、調査を開始した平成八年度以降、最も高い数値となった。高専(男子学生のみ)が〇・五ポイント減の九六・四%、専修学校(専門課程)が一・七ポイント増の六五・八%となっている。

 大学では、国公立が〇・四ポイント減の八四・一%、私立が〇・三ポイント増の七九・二%。男子が〇・一ポイント増の七九・〇%、女子は〇・一ポイント増の八二・〇%と、過去最高を更新した。文系学生は〇・三ポイント増の七九・七%、理系学生が〇・八ポイント減の八三・四%。

 地域別にみると、関東が一・二ポイント増の八六・八%で最も高く、以下、近畿が〇・九ポイント減の八一・四%、中部が二・七ポイント増の七八・八%、北海道・東北が二・八ポイント減の七五・六%、中国・四国が〇・五ポイント増の七一・〇%、九州が一・三ポイント減の七〇・三%。

(解説 2016-01-25付)

その他の記事( 解説)

【解説】スマホ等の安心・安全な利用を

 総務省は、青少年が安心・安全にインターネット等を利用できる環境の整備に向け、きょう一日から平成二十八年「春のあんしんネット・新学期一斉行動」を展開する。フィルタリングの推進や青少年・保護者...

(2016-02-01)  全て読む

【解説】子どもへの前兆事案―27年

 道警本部少年課は、昨年一年間における「子どもに対する前兆事案の届出受理状況」を取りまとめた。  前兆事案とは、子ども(十三歳未満)と女性を対象とする性犯罪等の凶悪犯罪の前兆とみられる声か...

(2016-01-29)  全て読む

【解説】未内定就活生への集中支援

 新卒者・既卒者の就職支援のための各種対策を実施してきた厚生労働省は、本年度も文部科学省、経済産業省と連携して、三月末までを期間とし、未内定学生・生徒を対象に「未内定就活生への集中支援201...

(2016-01-28)  全て読む

【解説】高卒内定率85・8%―11月末

 厚生労働省は、ことし三月卒業予定の高校生の就職内定状況(二十七年十一月末現在)をまとめた。就職内定率は前年同期比一・七ポイント増の八五・八%となり、六年連続で改善。北海道は五・三ポイント増...

(2016-01-27)  全て読む

【解説】時間外縮減に向けた重点取組

 道教委が二十二日に開いた二十七年度第二回時間外勤務等縮減推進会議では、「二十七年度教育職員の時間外勤務等の縮減に向けた重点取組項目等」の取組状況を踏まえて協議した。  「重点取組項目等」...

(2016-01-26)  全て読む

【解説】27年度全国学校給食週間

 文部科学省では、二十四日から三十日までの一週間を全国学校給食週間とし、学校給食の意義や役割などについて児童・生徒や教職員、保護者、地域住民などの理解と関心を高め、学校給食のより一層の充実発...

(2016-01-22)  全て読む

【解説】インフル、流行シーズン入り

 今月四日から十日の一週間に全国の医療機関から報告があったインフルエンザの患者数は、一医療機関当たり二・〇二人となり、流行開始の目安となる一・〇〇を超えた。これを受けて厚生労働省は十五日、「...

(2016-01-20)  全て読む

【解説】高卒者の48%が3年以内に離職

 道労働局がまとめた二十四年三月新規学卒就職者の離職状況によると、入社三年以内に離職した人の割合は、大卒者が三七・二%、高卒者が四八・二%で、いずれも全国(大卒者三二・三%、高卒者四〇・〇%...

(2016-01-19)  全て読む

【解説】私立学校の耐震改修状況

 昨年四月一日時点における全国の私立学校施設の耐震改修状況は、幼・小・中・高など全校種の耐震化率が八三・五%と、前年同期に比べ二・九ポイント上昇したことが文部科学省の調査で分かった。耐震診断...

(2016-01-18)  全て読む

【解説】27年人口動態統計の推計

 平成二十七年の出生数は最も少なかった前年を四千人上回る百万八千人で、五年ぶりに増加したことが厚生労働省の人口動態統計で分かった。死亡数は二万九千人多い百三万二千人で、過去最多を記録。人口減...

(2016-01-15)  全て読む