【解説】未内定就活生への集中支援(解説 2016-01-28付)
新卒者・既卒者の就職支援のための各種対策を実施してきた厚生労働省は、本年度も文部科学省、経済産業省と連携して、三月末までを期間とし、未内定学生・生徒を対象に「未内定就活生への集中支援2016」に取り組む。
今春卒業予定の大学生の就職内定率(昨年十二月一日現在)は八〇・三%と前年同期を〇・一ポイント上回り、また、新規高校卒業予定者の就職内定率(同十一月末現在)も一・七ポイント増の八五・八%と、新卒者の就職環境は順調に回復しているが、まだ就職が決まらない学生・生徒が多くいることも事実。
こうしたことから、厚労省では本年度も、文科省、経産省と連携し、集中支援に取り組むこととした。
具体的には、新卒応援ハローワークのジョブサポーターと大学の就職相談員との連携を一層密にするなど、ハローワークと学校等との協力によって未内定者の情報を共有し、ジョブサポーターが電話などによって新卒応援ハローワークの利用を呼びかけるなど、一貫した就職支援を展開。
また、一月二十日以降、中堅・中小企業を中心とした就職面接会・企業説明会等を全国で計百三十六回開催。道内では二月二日に札幌市内で新規学校卒業者を対象とした合同企業説明会を開催するほか、九日に函館市内で高校、大学生等を対象に就活MEETINGを開催する。
このほか、主要な民間就職情報サイトに対して、ジョブサポーターによる支援や新卒応援ハローワークの周知のためのバナー掲載について協力を要請し、協力を得て、未内定の学生への周知を徹底する。
昨年実施された「卒業前最後の集中支援2015」では、ジョブサポーターの支援によって、一月から三月末までに約三万三千人の就職が決まった。
(解説 2016-01-28付)
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