【解説】子どもへの前兆事案―27年
(解説 2016-01-29付)

 道警本部少年課は、昨年一年間における「子どもに対する前兆事案の届出受理状況」を取りまとめた。

 前兆事案とは、子ども(十三歳未満)と女性を対象とする性犯罪等の凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといなどをいう。

 昨年十二月は、前年同期比三十件増の八十八件の届出を受理。一月からの累計は、百四十九件増の一千六十四件となった。

 発生時の子どもの状況をみると、「登下校時」が四百九十六件(四六・六%)で最も多く、「習い事、友人宅、買い物などへの行き帰り」が三百一件(二八・三%)、「遊んでいるとき」が百七十二件(一六・二%)など。

 発生時間帯では、「午後三時台」が二百八十件で最も多く、以下、「午後四時台」二百四件、「午後二時台」百八十八件、「午後五時台」が百二十六件と続き、全体の七五・〇%が「午後二~五時台」に集中している。

 発生場所は、「道路(通学路を含む)」が八百三件で七五・五%を占め、ほかに、「公園」が一二・五%の百三十三件など。

発生時、子どものとった行動で最も多かったのは、「自宅に逃げる」で四百六十三件(四三・五%)。以下、「その他の場所に逃げる」が百三十一件(一二・三%)、「無視」が百二十九件(一二・一%)と続き、「学校に逃げる」は七十六件(七・一%)だった。

 道警では、防犯ボランティア団体などと連携した通学路などに対するパトロール活動、学校、教育委員会などと連携した防犯訓練の実施など未然防止に努めている。

 また、保護者に対し、子どもと対処方法について話し合うとともに、人気のない場所には一人で行かない、「子ども110番の家」などの場所を確認させることが大切と呼びかけている。

(解説 2016-01-29付)

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