【解説】高卒内定率８５・８％―１１月末

（解説 2016-01-27付）

　厚生労働省は、ことし三月卒業予定の高校生の就職内定状況（二十七年十一月末現在）をまとめた。就職内定率は前年同期比一・七ポイント増の八五・八％となり、六年連続で改善。北海道は五・三ポイント増の七九・五％と、全国で最も伸び率が高く、平成四年三月卒（七九・七％）以来の高水準となった。

調査は、学校やハローワークの紹介で就職を希望する生徒の状況を取りまとめたもの。

　今春卒業予定の高校生のうち、求職者数は前年同期比〇・七％増の十七万六千六百六十一人。これに対し、求人数は三十四万一千七百九十六人で、一二・八％増加。求人倍率は一・九三倍で〇・二〇ポイント改善した。このうち、就職内定者数は二・八％増の十五万一千六百七人で、就職内定率は八五・八％と、前年同期を一・七ポイント上回り、六年連続で改善。男子が一・二ポイント増の八七・七％、女子が二・五ポイント増の八三・二％となった。

道内の状況をみると、求職者数は前年同期比〇・一％減の八千四百三人。これに対し、求人数は一万四千五百二十九人で、一一・五％増加。求人倍率は一・七三倍と、〇・一八ポイント改善した。

　就職内定者数は男子三千六百六十五人、女子三千十七人の六千六百八十二人。前年同期に比べ七・〇％増加。これに伴い、就職内定率も五・三％増の七九・五％となり、四十七都道府県中、最も高い伸び率となった。男子が三・七ポイント増の八二・七％、女子が七・二ポイント増の七六・〇％。ただ、全国平均より六・三ポイント低く、沖縄の五三・八％、高知の七二・七％、神奈川の七五・六％、京都の七六・六％、東京の七七・六％に次ぐ水準となっている。最も高かったのは福井で九四・四％だった。

(解説 2016-01-27付)