発達障がいある子の支援充実 市町村間ネットワーク構築へ 道教委と道保健福祉部が連携(道・道教委 2016-02-08付)
道教委と道保健福祉部は二十八年度、各市町村の発達障がいのある子どもへの支援充実を目指し、各管内における市町村間のネットワークづくりに着手する。子どもたちへライフステージを通じて一貫した支援を行うため、教育分野と保健・福祉分野が連携を強化する必要があることから、各市町村で連携体制を整備できるよう、管内ごとに市町村の取組を支援し、市町村間のネットワークづくりを推進する。各管内で推進地域・推進校を指定し、教育と保健・福祉の合同研修を実施して、それらの取組を普及。推進地域・推進校を中心としたネットワークづくりを進める。
三日に道庁別館で開かれた道発達支援推進協議会・広域特別支援連携協議会合同会議で案が示されたもの。
道では、「希望するすべての障がい者が安心して地域で暮らせる社会の実現」を目指し、「ライフサイクルを通じた連携した支援」などを基本方針とした第四期道障がい福祉計画(二十七~二十九年度)を策定し、各種施策を進めている。
同計画に基づき、発達障がいのある子どもに対して、就学前、学齢期、卒業後といったライフステージを通じて一貫した支援や指導が行われるよう、保健・福祉・教育・労働などの関係機関の連携を強化する必要があると判断。
そこで、道教委と道保健福祉部が連携し、各市町村において、教育分野と保健・福祉分野が連携した体制を整備できるよう、管内ごとに市町村の取組を支援し、市町村間のネットワークづくりを推進することとした。
具体的には、二十八年度に、各管内で推進地域と推進校(公立幼・小・中・高)を指定する。
推進地域では、発達障がいの早期発見・早期療養に取り組むとともに、保健や医療、福祉、教育、就労、関係事業所などが連携し、一貫した支援体制を構築。保健・福祉分野でつくる支援ファイルと教育分野の教育支援計画の共有や、家族の支援を行うことを想定している。
推進校では、発達障がいに関する校内研修の推進、授業や学級づくりでの配慮の充実に取り組むことを見込んでいる。
各管内では、教育分野と保健・福祉分野の合同研修を行い、推進地域・推進校の取組を普及。推進地域・推進校を中心とした管内のネットワークづくりを推進する。
◆10日に発達支援研修会を開催
それらに先立ち、道教委と道保健福祉部は、今月十日午前十時から札幌市内のかでる2・7で発達支援研修会を開催。関係者が二十八年度の合同研修をイメージできるよう試行的に開くもので、「発達障がいのある子の地域での発達支援の連携体制」を研修テーマに、講義やグループワークを行う。
(道・道教委 2016-02-08付)
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