いじめ等防止に一定の成果 27年度の目標達成状況―上川教育局(道・道教委 2016-02-10付)
【旭川発】上川教育局は、上川管内地域いじめ問題等対策連絡協議会で定めた、いじめ・不登校の防止に向けた目標指標の本年度達成状況をまとめた。五日に開いた第二回同協議会で、三つの目標のうち二点を報告。目標の達成には届かなかったものの、一定の成果が上がっているとの認識を示した。上川教育局では「次年度に向け、より一層の取組の改善・充実を進めていきたい」と述べている。
本年度の目標指標は、児童生徒のアンケート調査において、①「いじめはどんな理由があってもいけないことである」と回答する割合を一〇〇%にする②「あなたはいじめられたとき誰に相談しますか」の問いに、「誰にも相談しない」と回答する割合を〇%にする③不登校の児童生徒が登校できるようになった学校の措置を、各学校で一〇〇%実施する―の三点。
「心をつなぐ輪を広げよう~目と目を合わせて」を推進テーマに、管内の小・中学校、高校、特別支援学校でいじめ・不登校の防止に努めてきた。
アンケート調査は昨年十一月に実施。五日に開いた第二回の同協議会で報告した。
①について、小学校が九六・一%、中学校が九一%、高校が八一・七%、特別支援学校が八三・四%となった。
②では、小学校が七・八%、中学校が一六・八%、高校が二〇・五%、特別支援学校が八・三%だった。
③については明らかにしなかったものの、関係する内容として、学校の家庭訪問等の支援で不登校の児童生徒が登校できるようになった学校が小学校で二七・三%、中学校が五〇%、高校が五三・八%となった。また、研修会等で教職員の共通理解を図った学校が小学校で三三・三%、中学校で五〇%、高校で三〇・八%だった。
上川教育局では、「次年度に向け、内容をきめ細やかにして、できる限り保護者に分かりやすく伝え、学校や家庭、行政が一体となって、取組の改善・充実を進めていきたい」と述べている。
(道・道教委 2016-02-10付)
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